ガンバ大阪は18日、大阪・吹田市内の練習場で非公開練習を行い、20日の浦和レッズ戦(埼玉)に向けて調整した。

今季8戦全てに出場し、7試合で先発しているMF鈴木徳真(27)は、高校時代のチームメートが並ぶ浦和戦での勝利に強い意欲を見せた。

G大阪は14日サガン鳥栖戦で4試合ぶりのゴールを挙げ、1−1の終了間際にDF三浦弦太(29)の劇的弾で5戦ぶりの白星をつかんだ。その一戦でも中盤で重要な役割を果たしていたのがボランチの鈴木だ。積極的にボールを引き出しては、相手の状況を見ながら効果的な配球を繰り返し、守備でも狙いすましたインターセプトやセカンドボールの競り合いで相手を上回った。チャンスを作りながらもノーゴールに終わっていた3試合を経ての勝利を振り返り、鈴木は「やり続けることが重要。しぶとく何回もチャンスを作ってやり続けた先に得点がある」。自分たちの戦いに手応えがあるからこそ、継続していくことの必要性をあらためて口にした。

鳥栖戦勝利の勢いを持って臨めそうな浦和戦は、鈴木と前橋育英高時代の同期との戦いも見どころの1つになる。

鈴木は14年度の高校選手権で準優勝に輝いており、その時のチームメートにはMF坂元達裕(27=コベントリー)やDF岡本大八(27=北海道コンサドーレ札幌)、1学年下にMF金子拓郎(26=ディナモ・ザグレブ)といった面々がいた。今季浦和に所属するMF渡辺凌磨(27)、MF小泉佳穂(27)、GK吉田舜(27)もその仲間だった。そのうち渡辺と小泉は前節先発出場しており、この試合でもピッチで顔を合わせる可能性が高い。Jの舞台で複数の同期と対戦するとなれば初めてだということで、鈴木自身も「お互いがちゃんと歩むべき道を歩んで、ここで会えるっていうのはすごくうれしい」と楽しみにしている。

それでも勝負となれば話は別で、鈴木は「お互いプライドを持ってここまで来ている。だからこそ絶対に負けたくないという思いも僕の中にはある」と静かに闘志を燃やす。当時の高校選手権で準決勝と決勝を戦ったスタジアムでのマッチアップは、観衆にも伝わる熱いものになりそうだ。【永田淳】