アルビレックス新潟DF早川史哉(30)がリーグ戦6試合ぶりの勝利に導く。敵地での20日京都サンガ戦では左サイドバックに入ることが濃厚。試合前日の19日は最終調整に励んだ。リーグ戦の13日北海道コンサドーレ札幌戦(1−1)、17日のJ2いわきFCとのルヴァン杯2回戦(2−0)と連続出場中。超過密日程だが、疲れ知らずの30歳は万全を強調。支える家族と細部にこだわる疲労回復策で、鉄人ぶりを証明する。

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練習場は冷たい風が吹き続け気温10度と冷え込んだが、早川は気合十分にショートパンツをたくし上げる「普段通り」のスタイルでコンディションを整えた。17日のルヴァン杯いわき戦から中2日で迎える京都戦。「そんなに疲れはない。(いわきに)勝ったことは大きいと思うので、そういう意味ではすぐにまた試合が来ることはポジティブ」。京都戦では左サイドを攻守で制圧し、流れを呼び込む決意だ。

リーグ戦の13日札幌戦は左DFでフル出場し、中3日で行われたいわき戦も負傷した左DF森璃太(22)に代わって前半38分から緊急出場。安定したプレーで守備を支えた。試合終了後、選手を乗せたバスは午後10時半にスタジアムを出発し、自宅帰宅は翌18日の午前1時を過ぎた。「寝付けなくて2時間ぐらいしか眠れず、散髪先で仮眠を取った(笑い)」と明かしたが、18日は長男の1歳の誕生日。夫人の手料理とケーキでお祝いし、愛する家族の笑顔を見て疲れを吹き飛ばした。

超過密日程の公式戦アウェー2連戦。移動中は足底の内側にピラミッド型の突起が並ぶNaboso(ナボソ)アンクルリカバリーソックスを履いて足裏を刺激し、疲労軽減に努める。プレー同様、コンディション調整から細部にこだわる鉄人は「最初から全力を出し、序盤で試合を決めるぐらいの意思を全員で持って臨む。瞬間の判断を間違えず、自分の良さを出していきたい」と京都撃破を誓った。【小林忠】

○…FW小見洋太(21)は左MFでの先発起用が濃厚。ルヴァン杯いわきは後半18分からの途中出場だったため、18日はオフを返上してシュート練習やアジリティー強化に取り組んだ。今季ここまで公式戦全9試合に出場(先発5試合)。相手が予測できないラインブレークと、推進力を生かした突破でシュートシーンに絡む。京都戦での今季初ゴールに向け、「手前手前になりすぎず、背後のスペースを使いたい。攻撃的に(試合に)入りたい」とゴールへの進入ルートを思い描いた。