<スペインリーグ:Rマドリード3−2バルセロナ>◇21日◇第32節◇サンティアゴ・ベルナベウ

【マドリード=高橋智行通信員】レアル・マドリードがホームでバルセロナとのエル・クラシコ(伝統の一戦)に3−2と勝利した。

追加タイムの後半46分、イングランド代表MFジュード・ベリンガム(20)が劇的な決勝点。残り6試合で宿敵に勝ち点11差をつけ、2季ぶりの優勝に大きく前進した。レアル・ソシエダードMF久保建英(22)は、1−1で引き分けたヘタフェ戦に後半開始から出場したが無得点だった。

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大一番の舞台にふさわしい役者が決めた。ルーカス・バスケスが右サイドから入れたグラウンダーのクロス。ホセルがスルーしたところ、ベリンガムが豪快に合わせた。10月28日のクラシコでも2得点を挙げ、2−1の勝利の立役者となった男がまたしてもヒーローに。1902年から122年、257回目を数えた伝統の一戦で、初戦から2試合連続してゴールした初めてのレアル選手となった。

今季リーグ2位の17点。本来は中盤だが得点力の高さから「偽の9番」で起用される。アンチェロッティ監督は「素晴らしいタイミングでゴールを決めてくれた。あのゴールは今後、リーグ優勝に向けて重要なものになるかもしれない」と確信した。ベリンガムは試合後、両手を広げた誇らしげな写真をインスタグラムに掲載し「Our house(私たちの家)」と投稿。改修された巨大要塞(ようさい)新ベルナベウを背負っていく意気込みを示した。