<体操:NHK杯権兼パリ五輪代表最終選考会>◇19日◇群馬県・高崎アリーナ◇男子2回目

岡慎之助(20=徳洲会/星槎大)が初優勝を飾り、パリ五輪代表を決めた。

4月の全日本選手権の成績を持ち越して行われ、17日の第1回、この日の第2回を得点も含めて合計342・727点。あん馬での落下はありながら、地力の高さで粘り切り、最後の鉄棒でぴたりと止めた着地も決め、2位までが得るパリ切符をつかんだ。

19年世界ジュニア選手権の個人総合を制して「ニッポンの宝」と期待を集めてきた。22年全日本選手権では右ひざ靱帯(じんたい)の損傷ので全治8カ月の大けがを負ったが、不断の努力を続けて目標としてきたフランスでの大舞台へたどり着いた。

2位には萱和磨(27=セントラルスポーツ)が入り、種目別あん馬で銅メダルを獲得した東京五輪に続く2大会連続の代表を決めた。

パリ五輪代表は5人。東京五輪2冠の橋本大輝(22=セントラルスポーツ)は右手中指側副靱帯(じんたい)損傷で棄権したが、既に内定済み。残る2人はチーム貢献点で決まり、この後に発表される。

◆岡慎之助(おか・しんのすけ)2003年(平15)10月31日、岡山県生まれ。4歳でおかやまジュニア体操スクールで競技を開始。中学卒業後に徳洲会に入団。19年世界ジュニアで優勝。「慎之助」は両親が巨人の阿部慎之助現監督のファンだったことが由来。155センチ。