<陸上:日本選手権>◇6月30日◇第4日◇新潟・デンカビッグスワンスタジアム◇女子800メートル決勝

女子1500メートル、5000メートルの2種目でパリオリンピック(五輪)代表に内定している田中希実(24=ニューバランス)は、男女通じて史上初の日本選手権3冠を逃した。

スタートは後方で抑えて走ったが、中盤に先頭に立つと、終盤まで優勝した久保凛(東大阪大敬愛高2年)らと激しい競り合いを演じたが、最後に力尽きて2分5秒14で7位に終わった。

田中は、今大会、800メートル、1500メートル、5000メートルの3種目にエントリー。前回大会では800メートルに出場せず2冠を果たしたが「心のどこかに3種目に挑戦したいという気持ちがあった」と800メートルの出場も決意した。

「抜かれながらのゴールなのでイメージはよくないですが、これが今の全力。不完全燃焼ではなくこれが今の力。今よりいい状態でパリを迎えたい」。優勝した久保については「ほかの選手に左右されず、自分のレースをしているのかなと思う」と語った。