人生の終わりに備える「終活」の一環として、福岡都市圏の霊園を巡るバスツアーがあった。西日本新聞社「生活の窓口」が初開催。参加した約30人は那珂川市と新宮町の霊園を訪れ、小規模化が進んでいる墓や納骨について紹介を受けた。

 ツアーは3月25日の実施。那珂川市の「油山平成御廟(ごびょう)」では、大きな墓石を建てなくても敷地内で1〜4人の納骨をできる「樹木葬」などの施設を見て回った。その後は新宮町の「新宮霊園」を訪問。園内にある古墳型の墓では1人ずつ納めた骨を、年月をかけて土に返すタイプであることなどが説明された。

 福岡市早良区の60代女性は「お墓を持っていない親族の今後のことを考え、初めて霊園を訪れた。いろんなタイプの墓があるのを知り参考になった」と話した。生活の窓口=092(752)8150(平日のみ)。