◆高校野球春季九州大会決勝 神村学園0―6明豊(27日・さがみどりの森)

 明豊が昨秋の九州大会準優勝の悔しさを晴らした。「準優勝ほど悔しいものはない。選抜大会も2回戦で負けて悔しい思いをして、成長を見せるのは優勝しかないと選手に言った」。川崎監督は春の九州王者となった選手を頼もしく見つめた。

 主将の山内、高校日本代表候補の木村ら主力が故障で欠場する苦しい状況で、2桁背番号の選手が躍動した。投げては今大会初登板の一ノ瀬が七回まで無失点。与四球1と安定した投球で流れを引き寄せた。打線は選抜大会で代打出場の的場が四回に適時打、六回には今大会初出場の桜井が適時打を放った。

 「主将の不在で自分たちがやらなくてはという気持ちが出てきた」と川崎監督は選手の変化を感じている。チーム内の競争も激しくなり、4年連続の甲子園出場を狙う夏はさらに強さを増しそうだ。(前田泰子)