左太もも裏の張りで出場選手登録を抹消されている西武のブランドン内野手(25)が4日、埼玉県所沢市の球団施設でノックを再開し、キャッチボールやマシン打撃を含めて約2時間汗を流した。5月下旬の実戦復帰を目指しており「すげえと思われるぐらい、体も心も大きくなって戻りたい」と再起への決意を語った。

 長打力が持ち味の4年目は股関節痛などの故障が相次ぎ、昨秋支配下から育成契約に変わった。今春のオープン戦で打率3割3分3厘、4打点とアピールし、オープン戦後に支配下選手契約を再締結。楽天との開幕カード3連戦にいずれもスタメン出場したが、3日に抹消された。

 ブランドンは「楽天の3戦目(3月31日)でベースを踏んだときに気になって。(4月2日の)ホーム開幕戦の試合前練習でどんどん悪くなった。筋肉痛であってくれと思っていたら肉離れで、またかと思った」と悔しげな表情を浮かべた。

 ただ、自身初の開幕スタメンでいきなり2安打し、手応えはつかんだ。離脱後に佐藤龍世らが躍動する姿に悔しさをかみしめつつ「復帰したときは、またゼロからだけど、開幕で出られたのは自信にしたい。戻ったときは自分がやっぱり1番で、他の人に負けるわけがないと思いたい」とプライドをにじませた。