◆ソフトバンク3―2西武(2日、東京ドーム)

 ソフトバンクの山川穂高が31試合、131打席ぶりの本塁打となる13号ソロを放ち、リーグ単独トップに立っていたチームメートの近藤に並んだ。

 6回1死走者なしで、西武3番手の佐藤隼輔が投じた初球の150キロ直球を左中間スタンドに運んだ。約1カ月半ぶりの「どすこいパフォーマンス」に、東京ドームに集まったファンたちも大きく湧いた。

 結果的にこの1発が大きな意味を持ち、1点差で逃げ切った。お立ち台に上がった山川は「泣きそうでした。とにかく最近は差し込まれていたので、前でと思って振ったら、ちょうど当たりました。あんまり覚えていないぐらいうれしかったです」と満面の笑みを浮かべた。

 小久保裕紀監督は「今日ちょっと話して、『7月からいけますよ』みたいな話をしていたので。ちょうどいいスタートですね。(ノーアーチの)6月は取り返しがつかないし、帰ってこない。今日から新たにスタートという話をしていたので、ちょうど良かったですね」と話した。山川自身も「本当に6月はすいませんでした。これから頑張りたいと思います」と7月の巻き返しへ決意を込めた。

 ノーアーチに終わった6月は23試合に出場し、月間打率は1割8分2厘、わずか4打点に終わっていた。