新潟県五泉市のニット製品製造会社“三栄ニット”が、事後処理を一任しました。今後は任意整理を予定しています。

民間の信用調査会社・東京商工リサーチ新潟支店によりますと、三栄ニットは1948年創業、1960年4月に法人化したニット製品製造会社です。

婦人向けセーターやカーディガン、ジャケット、ブレザー、ワンピースなどの各種ニット製品製造を手掛け、大手アパレルメーカーのOEMを主体とした展開で、1990年3月期は約14億円の売上高を計上し、税引前利益で1億円以上を確保していました。

しかし、安価な海外製品やファストファッションブランドの台頭に加え、個人消費の低迷もあり、2019年3月期の売上高は3億円台に減少していました。

また、新型コロナウイルス感染拡大に伴う外食自粛などの影響でニット製品の需要がさらに低下し、2023年3月期の売上高は約1億9000万円に落ち込んでいました。

損益も多額の赤字計上が続き、事業継続は困難と判断。今回の事態に至りました。

負債総額は現在調査中だということです。