歯止めのかからない円安は私たちの食にも影響を与えています。スーパーでは、国産牛と輸入牛の価格の差が縮まってきています。

一時、1ドル160円台をつけるなど、4月29日、一日で5円以上乱高下した円相場。

【財務省 神田 財務官】
「引き続き、必要なときには適切な対応を取ってまいるということに尽きます」

【松村道子キャスター】
「三条市のスーパー。歴史的水準と言われている円安は、この肉売り場に影響を与えています」

【スーパーマルセン 太田雅悠 専務】
「輸入牛に関しては最近でも値上がりが進んでいて、5年前から比べて1kg300円〜400円くらい値段が上がっている」

5年前には1kg1400円ほどだったオーストラリア産の牛肉。1年前には1600円に上昇し、現在は1700円まで値上がりしました。

【スーパーマルセン 太田雅悠 専務】
「輸入牛はお客様に安価だからこそ喜ばれていたところが大きくて、店としては非常に販売しづらい状況になる」

ランクの高い和牛と輸入牛の価格差は依然、開きがあるものの、太田専務によると、交雑種と言われる国産牛と輸入牛の価格の差は部位によっては縮まってきているといいます。

【スーパーマルセン 太田雅悠 専務】
「牛のバラ肉は交雑と輸入と100円くらいの差になってきているので、安価に召しあがっていただけたものが国産牛と変わらない状況になっている」

そういった影響も広がり始める輸入牛の価格上昇について消費者は…

【買い物客】
「特別な日は国産(牛)だけど、そうではない日は輸入(牛)。牛肉を食べる機会が減るかな」

【買い物客】
「以前は輸入は安かったが、今はそんなに変わらないからどうなんでしょうね。国産に手が出ますかね?

【松村道子キャスター】
「価格に差がないのであれば…」

【買い物客】
「あればね」

手頃なイメージがあった輸入牛の価格上昇。

【スーパーマルセン 太田雅悠 専務】
「円安の影響がかなり強く出ているので、このままこの状況が続くと、価格が下がるどころか、これからも上がっていくのではないか心配している」