物価の高騰が続く中、ことしの最低賃金の引き上げ額について議論がスタートしました。

厚生労働省の「中央最低賃金審議会」では、企業や店舗などが従業員に支払わなくてはならない「最低賃金」の引き上げ額について、25日から議論が始まりました。

現在の最低賃金の全国平均は時給1004円で、去年はじめて1000円の大台を超えましたが、最高額の東京と最低額の岩手では220円の差があるなど人手不足の中、地域間の格差の是正が課題となっています。

物価の上昇や光熱費の高騰が続く中、最低賃金の引き上げに慎重な姿勢を見せている経営側と大幅な引き上げを続けたい労働側で厳しい議論になるとみられています。

引き上げ額の目安は、来月末に決定する見通しです。