任期満了に伴い、4月14日に投票が行われる笠岡市長選挙の争点について考えます。雇用の創出が喫緊の課題となっています。

(前川裕喜記者)
「笠岡市内の工業団地。こちらの工場は2023年に完成し24年夏に稼働する。あちらの敷地にもゆくゆくは工場ができるということで活気のある工業団地」

約28ヘクタールの県営笠岡港工業用地。1988年に完成した後、企業誘致は進んでいませんでしたが、2016年以降、毎年引き合いがあり、2023年6月には、全ての土地が売れました。笠岡市は、県と連携した補助制度などが追い風になったと分析しています。

市内では倉敷市から隣の福山市を結ぶ国道のバイパスも2025年度に開通予定で、23年度までの5年間に29件の企業誘致に成功し、636人の雇用が生まれています、

人口は約4万4000人と年々、減少する中、働く場所の創出は喫緊の課題です。しかし市に財政的な余力はなく、新たに工業団地を造成するのは難しくなっています。

笠岡市長選挙にはいずれも無所属で、届け出順に新人で元笠岡市議会議員の栗尾典子さん(56)、現職で3期目を目指す小林嘉文さん(63)が立候補しています。

(栗尾典子候補 無・新)
「(福山市の)坪生から(市内の)陶山、里庄町から笠岡へ入ってきた時に市の境が分かる。住宅街が途切れてしまっている。まずは、まちの連続性から人の流れを作る。まちとまちがつながれる住宅や企業が進出できる体制を作らなければいけない」

(小林嘉文候補 無・現)
「財政力を高め、私が市長になった時に70億円を切っていた。平成20年には80億円あった市税が平成28年に70億円を切った状態で私が引き継いだ。それが今は73億円まで戻している。企業誘致して雇用につながる。企業から固定資産税。それをしっかりと財政力を高めた上で市民に返す。それを続けることで市民生活が向上する。それが笠岡市のあるべき姿で将来のビジョン」

笠岡市長選挙は4月14日投票が行われ、即日開票されます。