備えの基本を押さえて防災力アップを目指す備えのツボ。今回は新生活におすすめの自宅にできる備えについてお伝えします。

4月17日夜、豊後水道を震源としたマグニチュード6.4の地震が発生。愛媛県と高知県では最大震度6弱を、岡山・香川では震度3を観測しました。

いつどこで発生するか分からない地震。日常的な備えが、いざという時の安心につながります。

■「安全な部屋の条件」

新生活の春。引っ越しも一段落ついたこの時期に、自宅で出来る防災について住宅のプロに聞きました。

(旭化成ホームズ LONGLIFE総合研究所 一級建築士 山田恭司さん)
「防災を考える場合に起こりうる災害を想定し、それを防ぐことを考えていく」

例えば、大型家具の場合は地震で転倒することなどを想定した配置や家具選びが重要になります。

(森岡紗衣記者)
「大型家具はなるべく高さの低いものを選ぶと、転倒防止や物の散乱防止につながります」

既存の家具には防災グッズの活用が効果的です。

(森岡紗衣記者)
「高さのある食器棚には耐震ラッチを取り付けることで地震の際に内側からカギがかかり、食器の落下を防げます」

災害時に欠かせない非常食の備えのコツもあります。

(旭化成ホームズ LONGLIFE総合研究所 一級建築士 山田恭司さん)
「非常食はローリングストックという備蓄方法がおすすめです」

日常的に使いながら、より期限の長い非常食を新たに備蓄するローリングストック。水やレトルトカレーのように普段よく利用する物を備蓄することが重要です。

また、非常用バッグはなるべく玄関の近くに置いておくなど、災害後の動きも予測した備えを心掛けましょう。

そこで押さえてほしい備えのツボはこちら。

「安全な部屋は災害の想定から」

倒れてくることや、落下することを想定した家具の配置や対策が重要です。実用的な備えを心掛けることで、いざという時の安心につながるはずです。