沖縄本島地方では降り続く大雨による影響で中南部と北部に土砂災害警戒情報が発表されています。厳重に警戒してください。

本島地方では梅雨前線や前線に流れ込む湿った空気の影響で、大気の状態が非常に不安定となっています。
14日午前、豊見城市や八重瀬町など本島南部の4市町で1時間におよそ110ミリの猛烈な雨が降ったとして記録的短時間大雨情報が発表されました。

また、那覇市では、6月の観測史上最大となる1時間に94.5ミリの雨を観測しました。

断続的な雨により今月1日から14日午後5時までに南城市糸数で629.5ミリ那覇市樋川で591.0ミリの雨を観測しています。

県内では過去、大雨による大規模な土砂崩れが発生しています。
2006年6月中城村では3週間で600ミリの雨が降り、幅200メートル長さ150メートルにわたる土砂崩れが発生し、80世帯300人以上が転居や仮設施設での生活を余儀なくされました。

現在、本島中南部と北部に土砂災害警戒情報が発表されています。
土砂災害の危険性が非常に高くなっているとして午後5時時点で本島中南部の13の市町村が避難指示を出しています。

この連日の大雨で、12日には北谷町で土砂崩れが起き、また名護市では駐車場が崩れ車2台が巻き込まれるなど土砂災害が発生しています。

沖縄本島地方では大気の不安定な状態があさってにかけて続く見込みで、沖縄気象台は、沖縄本島地方では15日までの24時間に多いところで120ミリの雨が降るとしています。

引き続き土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。