沖縄戦から79年目の「慰霊の日」を迎えた23日、糸満市摩文仁にある平和祈念公園では全戦没者追悼式が開かれ、参列者が不戦の誓いを新たにしました。

住民を巻き込んだ激しい地上戦が繰り広げられ20万人あまりが犠牲となった沖縄戦から79年。

糸満市摩文仁の平和祈念公園では、岸田総理や玉城知事などが参列し「沖縄全戦没者追悼式」が執り行われました。

平和宣言で玉城知事は、南西諸島で急速に進む自衛隊の拡張に対し、県民は不安を抱いていると訴えました。

▽岸田首相:
「戦争の惨禍を二度と繰り返さないという強い決意の下、世界の誰もが平和で心豊かに暮らせる世の中を実現する」

岸田総理はこのように述べた一方、自衛隊配備や普天間基地の移設計画について具体的な言及はありませんでした。

4500人が参列した追悼式では宮古高校3年の仲間友佑さんが平和の詩を朗読しました。

▽平和の詩宮古高校3年 仲間友佑さん:
「それでも世界はまだ繰り返してる79年の祈りでさえもまだ足りないというのならそれでも変わらないというのならもっともっとこれからも僕らが祈りを繋ぎ続けよう」

23日は県内各地で慰霊祭が執り行われ、鎮魂の祈りに包まれました。