OKITIVE 読者のみなさん、 こんにちは！
〜幸せのカギはお部屋しだい！〜
住まいコンサルタントのまえうみさきこです。
毎回「お部屋の上手な使いかた」をお伝えしてます♪
お家のなかに、お母さん“だけ”の居場所をつくろう！
今回は「心に余裕を持つために。お家のなかに、お母さん“だけ”の居場所をつくろう！〜心理学を使ったお部屋の上手な使い方〜」です。
子育て中のお母さんは毎日、仕事・家事・育児と目まぐるしく忙しいですよね。
そんなときに、少しだけでも忙しさを離れて、お家で1人になれる時間・好きなことに集中できる時間て、ものすごく大事なんです。
その時間を作るためには、1人になれる環境（空間）を整えることも大事。
でもお母さんて、お家の中で自分の「決まった場所」を確保してる人って、少ないと思いませんか？
夫には書斎やワークスペースがあったり、子どもも子供部屋があったりするのに。家族を優先しがちなんでしょうね。
決まった場所＝「居場所」とも言います。
例えば、その場所では、自分の物だけが置かれていて、そこでは自分だけが自由にコントロールできます。家族みんなも、お母さんだけの場所と認識している空間です。
誰にも侵されることのない、自分だけの空間に囲まれていると、気持ちも安心しませんか？逆に家の中に自分がコントロールできる場所がひとつもないことは、ものすごくストレスがかかるんです。
家族が散らかしてイライラするのも、自分がコントロールできないことが一因だったりします。
実は、これは心理学の分野で「進化心理学」で言う、人間の本能である「なわばり＝テリトリー」の心理なんです。
本来、人間は野生の動物から進化してきました。なので、わたしたちの無意識の行動は、動物の本能が残っている。というものです。
例えば、家だと昔は家長のお父さんの座る場所が決まっていたり、花火大会や図書館で、場所とりのために自分の物を置いて置く。という行動も「なわばり」行動です。
居場所は、一人掛け用のソファでも良いのです。
ダイニングテーブルをお母さんの空間として使っている人も多いですが、これは他の場所に「居場所」を作ることをおススメします。食事のときは自分のモノをどかさないといけませんよね。それだと、心理的に落ち着かず、自分のコントロールできない場所なんです。
あなたはお家のなかにそんな、あなただけのホッとできる居場所を持っていますか？
なんだか家にいて落ち着かないという人は、その居場所がない可能性があります。
ぜひ、自分だけの空間を家の中に作ってみましょう。それだけで、毎日の心の余裕が大きくなります。
リフォームなどの工事をしなくたって手軽に作れちゃいます。どこに作れそうか？家のなかを探してみましょう。
最近、わたしのお客様でも、自分だけの空間を作って欲しいとご要望が増えました。ヒントとしてわたしの事例いくつかご紹介します。
（まえうみ家の自宅の場合：家族のひとりの時間を優先した間取りに模様替えしました）
わたしの居場所は、リビングの一角にあります。落ち着けるようカラーボックスで仕切って囲いました。
その分、家族が集うスペースが狭くはなりましたが、子どもも高学年になり、プライバシーを大切にする時期となり、家族ひとり一人の居場所の確保を優先した例です。自分の部屋にいたり、リビングにいたりとバランスよく使っています。
家庭それぞれの一番優先したい目的に合わせながら、部屋を模様替えしていくことが大事です。
（A様の場合：居心地の悪さ、散らかる原因は、家族それぞれの決まった居場所がなかったことでした）
A様（女性40代）夫婦2人 長女小学1年生の3人家族。
（依頼内容）
・自宅にいるととても居心地が悪い。
・片づけてもすぐ散らかってしまいストレスがMAX。どう改善して良いかわからない。
ご自宅を見てみると、リビングには、お子さんのおもちゃや持ち物や夫もリビングで仕事をするため、2人の持ち物がリビングに混同していたのが、片づけても散らかる原因でした。
そしてコロナ禍で、家族がずっと同じ空間でずっと顔を合わせている間、A様の1人になれる安心できる場所（なわばり）がないことが、居心地がなんだか良くない原因でした。
解決策として、家族それぞれの「居場所」を作りました。
A様だけの場所は、リビングにある使っていない押し入れをワークスペースに変えました。
あなたの場合はどこに作れそうですか？ぜひ家の中を探してみましょう！
おススメは、リビングや寝室の一角です。パーティションや家具などで仕切ると、自分だけの空間が手軽に作れますよ。どうしてもない場合は、クローゼットの一部を改造する方法もあります。
ぜひ、心の余裕を毎日持つために、「なわばり＝あなただけの安心できる居場所」をお家のなかで作ってくださいね！
