SUPER EIGHTの安田章大が主演を務めるPARCO PRODUCE 2024『あのよこのよ』(8日上演)の初日前会見が7日、東京・渋谷のPARCO劇場で行われ、安田のほか、潤花、中村梅雀、作・演出の青木豪氏が出席した。

 本作は、青木豪氏と安田が5年ぶりのタッグで描く痛快な時代劇。幕末から大転換した明治初期を背景に、とある浮世絵師とそれを取り巻く人々が、ひょんなことから事件に巻き込まれ、珍道中に繰り出す。近年、歌舞伎の新作書き下ろしや、劇団四季などの大規模作品で演出を担うなど、ジャンルを問わず演劇界を盛り上げる青木氏が、2019年のパルコ・プロデュース公演『マニアック』に続き、笑いと爽快感あるエンターテインメント作品を生み出す。

 潤花にとっては、昨年6月に宝塚歌劇を退団後初の舞台出演となる今作。「初めましての皆様と、2ヶ月ほど心をいっぱい通わせて形になりました」と誇り、「お客様に見ていただくことで、ここからどう変化していくのか楽しみにしております」と意気込んだ。

 自身が演じるミツについては、「いろいろなものを抱えながら、生きる情熱にあふれた女性」と紹介。初共演となる安田との2ショットシーンでは、「安田さんに引っ張っていただけたおかげで、すごくいい意味で力が入っていなくて、いろいろなものが削ぎ落とされた本質の部分が表現できている」と胸を張った。

 そして、「今回一番感じたのは、青木さんが作られている現場の空気感。青木さんが『みんなでこの作品を作っている』という空気、関係にしてくださってたからこそ、出演される皆さんと同じ方向が向ける」と言い、「みなさんがそれぞれ真摯(しんし)に向き合っている姿を拝見する中で、『この瞬間は宝物だ』と思っていました」と回顧。「ですので、明日からの本番がとても楽しみです」と笑顔で語った。