5月にフランスで開催される第77回カンヌ国際映画祭で、スタジオジブリが名誉パルムドールを受賞することが18日までに同映画祭公式サイトで発表された。同賞が団体に贈られるのは初めてという。

 同サイトでは、授賞理由について「宮崎駿と高畑勲という二人の素晴らしいストーリーテラーや多数のカルト的キャラクターによって体現されたハリウッドの偉人たちと肩を並べるようになった日本のスタジオは、40 年にわたりアニメーション映画に新しい風を吹き続けてきました」と説明している。

 スタジオジブリ代表取締役社長の鈴木敏夫氏は「スタジオが名誉パルムドールを受賞したことを本当に光栄に思い、うれしく思う」を感謝し、「私も宮崎(駿)監督も高齢になりましたが、スタジオジブリはこれからも精神を引き継ぐチームのもと、新たな挑戦を続けていくものと確信しています」と気持ちを新たにした。

 カンヌ国際映画祭会長のアイリス・ノブロック氏と総代表のティエリー・フレモー氏は「カンヌ国際映画祭の歴史において初めて、私たちが称賛したいのは個人ではなく組織です」とコメントを寄せた。