週1日以上スポーツをしている50代女性はおよそ2人に1人。運動不足の解消にサイクリングをはじめませんか?腰やひざへの負担が少ないサイクリングは50代にこそおすすめ。サイクリングのうれしい効果や知っておきたい自転車ルールをご紹介します。
サイクリングが50代におすすめの理由
サイクリングは幅広い世代に人気のスポーツで、50代女性も十分に楽しめます。
日常生活に取り入れやすい
スポーツ庁の令和5年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」によると、週1日以上スポーツを実施している50代女性は44.3%という結果でした。
家事や仕事で忙しい50代女性が時間を取って運動するのは容易ではないのかもしれません。そんな50代女性の運動不足解消におすすめなのがサイクリング。通勤や買い物など、日常生活に取り入れやすいのがメリットです。
なお、ママチャリをはじめとするシティサイクルは日常走行なら問題なく使えます。一方、本格的な長距離サイクルを楽しみたい場合は、シティサイクルは重量が重くギアの枚数が少ないため向いていません。長距離走行には軽量でギアの枚数が多いスポーツサイクルが適しています。
参考サイト:令和5年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」(スポーツ庁)
体への負担が少ない
サドルに腰掛けるサイクリングは、ウォーキングやジョギングに比べてひざや腰、足首への負担が少ない運動です。したがって、普段あまり運動をしていない人がはじめてもケガをしにくいといえます。
ひざや腰、足首に痛みを抱えている場合は、サイクリングが適しているか医師に確認しましょう。
ダイエットや健康づくりに役立つ
サイクリングはウォーキングやジョギング、水泳などと同じ有酸素運動です。有酸素運動は脂肪を燃焼し、ダイエット効果や高血圧など生活習慣病の予防効果があります。また、運動そのものの効果として骨粗しょう症の予防効果も期待できます。
更年期以降の女性は、女性ホルモン「エストロゲン」が減少する影響で高血圧や骨粗しょう症のリスクが高まるといわれています。更年期とは閉経を挟む前後5年間を指し、一般的に45〜55歳ごろまでです。
ストレスを解消できる
サイクリングは自然を感じながら走ることで爽快な気分になり、ストレス解消につながります。また、通勤手段を電車や車から自転車に変える場合は、満員電車や渋滞のストレスからも解放されます。
50代女性は家庭や職場で多くの役割を担っていることに加え、更年期特有の不調も現れやすく、ストレスを抱えやすい年代です。手軽なストレス解消法としてもサイクリングはおすすめです。
自転車の交通ルールを守ろう!
自転車は道路交通法では軽車両に位置付けられており、車両の一種です。自転車の交通ルールのうち、特に重要なものについて解説します。
自転車の通行ルール
車道と歩道が区別された道路では原則、車道を通行します。その際、道路の左側に沿って通行しなければなりません。例外的に歩道を通行できる場合は、車道寄りを徐行し、歩行者の通行を妨げる場合は一時停止しなければなりません。
夜間はライトをつける
夜間はライトを点灯しなければいけません。
飲酒運転をしない
お酒を飲んで自転車を運転してはいけません。
ヘルメットを着用する
自転車に乗るときは乗車用ヘルメットを着用しましょう。幼児・児童を保護する責任がある人は、幼児・児童に乗車用ヘルメットをかぶらせるようにしましょう。
「ながらスマホ」をしない
自転車の運転中にスマートフォンの画面を見たり操作したりする、いわゆる「ながらスマホ」をしてはいけません。
なお、自転車にスマートフォンのホルダーをつけてナビゲーションを使用する人がいますが、これは問題ないのでしょうか。正解は、自転車を停車しての使用は問題ありませんが、走行中の操作や画面注視は禁止。必要な場合は安全な場所で停車して使用します。これは車を運転するときと同じルールです。
参考サイト:自転車に係る主な交通ルール(警察庁)
(まとめ)
心身の健康づくりに役立つサイクリングは50代からでも手軽にはじめられる運動です。慣れてきたら全国各地にあるサイクリングロードにトライするなど、楽しみを広げるのも〇。思わぬ事故を招くことがないよう交通ルールを守り、安全に楽しみましょう。
構成・文/大人のおしゃれ手帖編集部 画像協力/PIXTA
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