陶器のような美しい肌、発光するようなオーラをまとう韓国の美男美女。
美しさの秘訣がつまった韓国料理を、ワタナベマキさんの美味しすぎるアレンジレシピでお届けします。

教えてくれたのは・・・
ワタナベマキさん
センスあふれる食材や調味料の組み合わせ、シンプルな工程なのにハッとするほど美味しいレシピが幅広い世代から人気。Instagramで発信する身の回りの美味しいもの、愛猫の様子も話題に。
Instagram:@maki_watanabe


漢方や発酵食品で食べて”きれい”になる韓国由来のごはん

自他ともに認める韓国好きのワタナベマキさん。そのカルチャーに惹かれるとともに、韓国料理のおいしさと〝きれい〟の栄養素がつまった側面に魅力を感じるようになったそう。

「韓国では『パンモゴッソ?=ご飯食べた?』という言葉が挨拶になるぐらい、食べることが暮らしの要になっているよう。そんな文化が背景にあるからか、漢方や発酵食品が使われた、体の内側から〝きれい〟になる料理が普段から食卓に並んでいるように思います。〝美容大国〟ともいわれるけれど、食を通しての健康的な美しさを目指している人が多いのかもしれないですね」 

ワタナベさんもこれまで温活や、朝のスムージー習慣を実践、食事を通して健康と美を培ってきました。
そのエッセンスが合わさり、今回紹介するレシピは日本人にも馴染みのある味わいで、そして驚くほど工程も簡単! 美と健康を叶えるハイブリッドな韓流ごはん、ぜひ、お試しください。

美肌

乳酸菌やたっぷりの野菜が摂れる韓国料理は整腸作用もばっちり。
日常的に食べることでつるんとした透明感のある肌へと導いてくれるはず。

ムルキムチ

乳酸菌の量が多く、“飲む美容液”ともいわれている水キムチを食卓の定番に

材料〈2人分〉
きゅうり……1本
大根……200g
パプリカ(赤、黄)……各1/2個
うるい……4〜5本
りんご……1/3個
しょうが……1かけ
にんにく……1かけ
塩……小さじ1/2
〔A〕 
米のとぎ汁……2カップ
砂糖……大さじ1
塩……小さじ1/3
白ごま……適量

作り方
1. きゅうりは縦に2等分に切って種をのぞき、1cm幅の斜め切りにする。大根は厚さ1cmのいちょう切り、パプリカは縦に1cm幅に、うるいは食べやすい長さに切る。それらをすべてボウルに入れ、塩を加えて全体になじませ20分おき、水分が出てきたらキッチンペーパーで全体の水気をふく。

2. りんごはいちょう切り、しょうが、にんにくは千切りにして、1とともに密閉できる保存容器に入れ、よく混ぜたAを加える。

3. 常温で直射日光の当らない場所に一晩おいて発酵させる。小さな泡が出て少し酸っぱい香りがしてきたら完成。器に盛り、食べる直前に白ごまをパラリとかける。

代謝アップ

韓国料理のスタメンである唐辛子には代謝アップを叶えるカプサイシンが豊富です。血行促進効果や発汗も促しむくみや冷えも改善!

おからチゲ

唐辛子の辛さをマイルドにしてくれるおからが鍵

材料〈2人分〉
豚バラ薄切り肉……100g
玉ねぎ……1/2個(100g)
万能ねぎ……2本
熟成キムチ……70g
おから……100g
酒……50mL
煮干しだし汁……500mL
ごま油……小さじ1
〔A〕 
にんにく(すりおろし)……1/2片分
しょうが(すりおろし)……1/2片分
コチュジャン……小さじ1
粗挽き赤唐辛子……小さじ1
しょうゆ……大さじ1
白いりごま……少々
塩……小さじ1/3

作り方
1. 豚肉は5cm幅に切る。玉ねぎは薄切り、万能ねぎは斜め切り、キムチは粗く刻む。

2. おからは鍋に入れ弱めの中火にかけ、ぱらぱらになるまで乾煎りし取り出す。

3. 鍋を軽くふき、ごま油を入れ豚肉を加え、中火で焼き目がつくまで炒める。

4. 1の玉ねぎ、キムチを加え、さっと炒め、酒、だし汁を加えひと煮立ちさせアクをとる。

5. 2を加えてなじませ、Aを加えひと煮立ちさせ、弱めの中火でふたをして5分煮る。万能ねぎと粗挽き赤唐辛子(分量外)をふる。

活力アップ

漢方の王様といわれる高麗人参や旬の栄養素がたっぷりのセリをおいしくいただく韓国由来のレシピには春の揺らぎやすい体調を支えるパワーがあります。

セリのチヂミ

春の七草とされるセリの栄養素と香りを楽しむ一品!

材料〈2人分〉
セリ……120g
薄力粉……大さじ4
水……大さじ5
ごま油……大さじ3
〔A〕
玉ねぎ(1cm角)……1/3個分
黒酢……大さじ2
しょうゆ……大さじ2

作り方
1. セリは食べやすい大きさに切り、薄力粉を全体にまぶし、水を加えて混ぜる。

2. フライパンにごま油を入れ中火で熱し、1を広げて入れヘラで押しつけるようにして焼く。

3. 底面がパリッと焼けたら裏返し、同じように焼き目がつくまで焼く。

4. 器に盛り、合わせたAを添える。


撮影/砂原文 スタイリング/中里真理子

大人のおしゃれ手帖2024年4月号より抜粋
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