(株)MOTTERUは、残量表示機能付きの10,000mAhモバイルバッテリーなど2024年の新製品10モデルをお披露目する新製品発表会を、本日6月19日に開催した。本稿ではその模様をレポートしたい。

■「PD30W入出力対応 残量表示機能付きモバイルバッテリー」

USB Type-CとUSB Type-Aポートを装備する、PD30入出力対応の10,000mAhモバイルバッテリー。発売日は2024年8月末で、ECのみで販売予定。価格は4,980円(以下表記すべて税込)。カラーバリエーションはペールアイリス、ラテグレージュ、アーモンドミルクの3色をラインナップする。

MOTTERUの代表製品である大容量10,000mAhモバイルバッテリーをベースに、各種アップグレードを施したモデル。新機能として、残量が一目で確認できるデジタル残量表示機能を搭載。本体の電源ボタンを押すと、本体正面部に備える丸いディスプレイに残量が1%単位でデジタル表示されるほか、USB PD使用時には「カミナリマーク」が表示される。

出力スペックも向上しており、Type-CポートはPD30Wの入出力に対応。よりスピーディーな給電および充電が行えるとしている。また、Type-Aポートも搭載することで2台同時充電も行える。

本体質量は約184gで、デジタル残量表示が可能な10,000mAhのモバイルバッテリーの中では「最小・最軽量クラス」と謳っている。そのほか、繰り返し1,000回以上充電ができる高品質なバッテリー・セルを採用するほか、最大2年間の保証付きとなっている。

■「最大22.5W 直挿しモバイルバッテリー」

本体にUSB Type-C端子を一体化させ、ケーブルを使用せず直挿しができる5,000mAhモバイルバッテリー。発売日は2024年8月末で、店舗およびECで販売予定。価格は3,480円。カラーバリエーションはペールアイリス、ラテグレージュ、アーモンドミルクの3色を用意する。

「小さめのカバンに収納したい」「荷物を増やしたくない」といったニーズを受けてコンパクト性を追求し、モバイルバッテリーと充電ケーブルを一体化させたというモデル。「板チョコ2枚分と同等」だという軽量さと、持ちやすいコンパクト設計によって「使い勝手の良いモバイルバッテリーに仕上げた」とアピールする。

Type-C端子が一体化した直挿し式によって、ケーブルを持ち歩かずに本機をスマートフォンなどに直接差し込んで充電が可能。外出先での使用や、充電しながらスマートフォンを操作したい際にも最適としている。

加えて、USB Type-Cポートも備えており、ケーブルを使用して様々なガジェットの充電にも対応。急速充電や、2台同時充電もサポートする。最大22.5W出力、PD20W入出力に対応。こちらも繰り返し1,000回充電できる高品質なバッテリー・セルを採用するほか、最大2年間の保証付きとなる。

■「AC充電器 PD35W出力対応 USB-C+USB-A」

USB Type-CとUSB Type-Aポートを装備するAC充電器。既発売の製品で、価格は3,580円。カラーバリエーションはペールアイリス、ラテグレージュ、アーモンドミルクの3色を用意する。

USB Type-CポートはPD35W、USB Type-Aポートは12Wの出力にそれぞれ対応。2ポート同時充電時には合計32W出力を実現する。同時使用時でもType-CポートはPD20W出力、Type-Aポートは12W出力が可能だ。

なお、発売当初は店舗限定での販売だったが、ユーザーからの要望を受けて現在はECでの販売もスタートさせている。

■「マグネット式 Qi2ワイヤレス充電器」

Qi2対応スマートフォンなどの背面に設置するだけで高速充電が行える、マグネット式ワイヤレス充電器。ケーブルタイプとスタンドタイプの2種を展開し、いずれも発売日は2024年8月末。ECでの販売を予定する。

価格はケーブルタイプが3,980円、スタンドタイプが4,980円。カラーバリエーションはケーブルタイプがペールアイリス、ラテグレージュ、アーモンドミルクの3色、スタンドタイプはアーモンドミルクの1色のみをラインナップする。

WPC(Wireless Power Consortium)が定めたワイヤレス給電の新たな国際標準規格「Qi2」に対応したモデル。最大15W対応により、従来のQi規格と比較してより高速な充電が可能になったと説明する。

マグネット式によりスマホの背面にもピッタリとくっつき、充電しながらのスマホ操作もスムーズに行えるとのこと。また、充電器の着脱も簡単に行えることで、「スマホに充電ケーブルを差し込もうとして、コネクタ部分を故障させるリスクを防ぐ」としている。

ケーブルタイプの背面部分にはスタンドを備え、スマートフォンを横向きに配置して立てかけることが可能。スタンドタイプではスマートフォンの向きを自由に変えられることで、動画視聴などにも適しているほか、充電ケーブルを外してスタンドのみの使用も可能だ。

■「グラデーションケーブル(充電・データ転送対応)」

ソフトな触り心地と北欧カラーが特徴的な従来のシリコンケーブルに、新たにグラデーションカラーのデザインを採用したモデル。全3種を用意し、いずれも既発売品。ラインナップの詳細と価格は以下の通り。

・「Apple MFi認証品 USB-A to Lightning 」2,580円・「USB-A to USB-C 」1,380円・「USD-C to USB-C 」1,880円

カラーバリエーションは、USB-A to LightningとUSB-A to USB-Cがシャーベット、コットキャンディの2色、USB-C to USB-Cがシャーベットの1色のみを用意する。ケーブル長はいずれも1m。

いずれも、ケーブルの表面に袋織りポリエステルを採用。シリコンケーブル特有の柔らかさも踏襲していることで、まとめたり巻いたりした際でも絡まりにくいとしている。

5万回の折り曲げ試験をクリアした高い耐久性も備えているほか、最大2年の保証付き。オリジナルカラーのケーブルバンドも装備し、ケーブルをぐるっとまとめてカバンやポーチにも収納しやすいとしている。

■「シリコンケーブルクリップ」

デスク周りやテレビ裏などのケーブル類をまとめられるケーブルクリップ。マグネットタイプと一体型タイプの2種をラインナップする。ECでの販売を予定し、価格は未定。

いずれも最大5本までの充電ケーブルをまとめることが可能。マグネットタイプでは、土台だけでなくクリップ部分にもマグネットを内蔵することで、簡単に取り外しが行える。

土台の固定はマグネットもしくは両面シールで設置ができる。クリップ部分はケーブルを挟み込む仕様となっており、取り付けられるケーブルの太さは直径3〜5mmまで対応。カラーバリエーションはスモーキーブラックとラテグレージュの2色を用意する。

土台とクリップがくっついている一体型タイプでは、同じくマグネットもしくは両面シールでの設置が可能。ケーブルの太さは約3〜5mmまで対応。中央のクリップのみ約8mmまでの太さをサポートする。

また、玄関ドアや冷蔵庫などに貼り付けることで、ケーブル以外にも鍵やネックレスなどを挟んで整理整頓に活用することもできる。いずれのタイプも3本入りでの販売となり、カラーバリエーションは3本同色のブラックと、ブラック/ラテグレージュ/アーモンドミルクを1本ずつ同梱したグレイッシュカラーの2種を展開する。

■「sofumo×Kept クリアガジェットポーチ」

文具メーカーのレイメイ藤井が展開する「Kept」とコラボレーションしたガジェット用ポーチ。ロフトで先行発売され、一般発売日は6月20日。価格は1,320円。カラーバリエーションはペールアイリス、ラテグレージュ、アーモンドミルクの3色を展開する。

内部が見えるクリア仕様となっており、MOTTERのモバイルバッテリーをはじめとするスマホアクセサリをすっきりと収納することが可能。化粧品などの小物入れにも最適としている。

マチ付きにより小物をたっぷりと収納できるほか、出し入れのしやすい引手付き仕様となっている。透明度の高い厚めの生地と背面メッシュ仕様により、飽きのこないデザイン性に仕上げたとしている。

■「水に浮くスマホ向け防水ケース」

水中にぷかぷかと浮くスマホ向けの防水ケース。サイズ感が異なるスモールタイプとプラスタイプの2種をラインナップする。既発売製品で、価格は2,780円。カラーはヘッダー部分がペールアイリス、ケース部分はきらめくパールカラーを採用する。

既存の防水ケースをブラッシュアップした水に浮かぶ仕様のケース。万が一水中に落としてしまった際にも水面に浮かんでくれることで、紛失のリスクを防げるとしている。

IP68規格の防水・防塵性能に準拠。スマホなどをケースに入れたままタップ操作などが行えることで、そのままカメラ撮影や画面操作、動画・音楽再生、通話などが行える。ほか、ネックストラップも付属する。

■「ファスナータイプ 防水サコッシュポーチ」

スマホやICカード、小物類などをまとめて収納できる、防水サコッシュポーチ。サイズ感が異なるスモールタイプとプラスタイプの2種をラインナップし、いずれも既発売品。価格はいずれも4,280円。

カラーバリエーションはスモールタイプがペールアイリス、ラテグレージュの2色、プラスタイプがスモーキーブラックの1色展開となる。

新たに止水ファスナーを採用し、ファスナーの微細な隙間からも水が浸水しない仕様となっている。防水ケースと同様、IP68規格の防水・防塵性能に準拠。スマホなどをケースに入れたまま画面操作も行える。

長さ調整ができるネックストラップを付属。スモールタイプではストラップ位置の調整が可能で、縦向き・横向きと用途にあわせて変更できる。

■4期連続の増収増益。モバイルバッテリー市場拡大もアピール

MOTTERUは2020年に神奈川県海老名市で設立。メインの取り扱い製品はモバイルバッテリーやケーブルなどのガジェット類で、モバイルアクセサリーやデスク周りの製品も展開。「楽しくなる」「嬉しくなる」「持っていたくなる」という3つのミッションを元に、「誰もが持ちたくなるようなプロダクト開発に取り組んでいる」と説明する。

商品企画、開発設計、検証・サポート全てを本社を構える海老名市で行っており、「国内企業であることを活かしたスピード感のある対応を目指し日々活動している」と語る。品質にもこだわりをみせ、保証期間を長めに設定することで製品に不具合が生じた際にも素早くサポートできると強調した。

売り上げ推移として、1期目の約9,000万円を皮切りに、4基目には約7億9,000万円を売り上げるなど、4期連続の増収増益を記録。スタート当初はECメインの展開だったが、現在は店舗での取り扱いも増えているとのこと。近年では環境活動にも力を入れており、2022年2月には一般社団法人JBRCに加入している。

続いて、現在のモバイルバッテリー市場について言及。スマホやタブレット、ノートPCなどの小型電子機器の需要の高まりと、急速充電などのテクノロジーの進化により、「2022年から2030年にかけて連日6.5%以上の健全な成長率が見込まれている」と説明する。

また、同社が男女500名にモバイルアクセサリーに関するアンケート調査を実施した結果、モバイルバッテリーがAC充電器よりもニーズが高くなっていると強調。この結果から「現在モバイルバッテリーは生活必需品になってきていると考えられる」と力を込めた。

さらに、モバイルアクセサリー購入の判断基準に関する調査では、価格面を除くと、重さやサイズ感などを抑えてデザイン性が一番重要視されていると説明。製品が多様化しているなか、ユーザーのデザインニーズ拡大を強調した。

デザイン性においても「形状や質感よりもカラーリングが重視されている」と述べ、これまで多くのモバイルアクセサリーが白や黒を貴重としたものが多かったことを受けて、同社では豊富なカラーバリエーションの展開を推進しているとアピールしていた。