業界の盟主として不動の地位を築いている「新日本プロレス」、そして女子プロレスの最前線を走る「スターダム」を傘下に持つ、株式会社ブシロードの木谷高明社長に独占インタビューを実施。

オーナーとして見た岡田太郎社長の現状、ロッシー小川氏との契約解除、そして人気選手の退団、今後のスターダムに期待する事など、様々な角度から話を伺った。

<第4回>

▼岡田太郎社長、就任後の現状について

ーー次にスターダム岡田新社長就任後の現状についてはいかがでしょうか?

よくやってると思います。マッチメイクもね、1人でやってるし。選手ともよく接して、うまくまとめてるなと思います。

ーーやはり学生プロレス出身というところもあってプロレスに対するリスペクトだとか、そういった姿勢がファンの皆さんにも少しずつ伝わっているような気がします。

やっぱり舞台やってたり、あとはミルキィホームズのプロジェクトのプロデューサーだったので声優さんにも結構接してたりして、タレントと接するのは慣れてるから、その辺も今のキャリアにも活きてるなっていうふうに思いますね。

ーー一番最初にやられたことが選手との対話が見えましたけども、そういった部分から選手の信頼を少しずつ勝ち取ってきてるようなイメージがありました。

彼は頭がいいんですよ、色んな事を考えながら興行を動かしているので。今までにだいぶ慣れてきてたくましくなりました。

ーー女子選手と接するというのは心のケアみたいな部分も必要になります。

寄り添い力が大事ですからね。全然すごくできる方だと思いますよ。

ーー木谷オーナーからの信頼も厚いですね。

 
▼ロッシー小川氏との契約解除について

ーースターダムといえば、ロッシー小川氏との契約解除の問題ですが、木谷オーナーから見た視点では、この問題をどう捉えていますでしょうか?

契約解除の是非に関してはもう今回の件(マリーゴールドの旗揚げ会見)で証明された感じですよね。そりゃそうですよねって、お客さんも思ったんじゃないですか、こんなことするんだったらやっぱりそうだみたいな。

ーーなるほど。

なんで相手(アクトレスガールズ)の発表してるスケジュールを守らせるとこまでやらないんですかね、本当に。最低限の仁義だと思うんだけどな、僕は。

ーーどのあたりから信頼関係があまりうまくいってないなっていうのは感じたりはしましたか?

いや、ないですね。ロッシーさんが今回みたいなことをするっていうのは、心の中ではずっとあったと思いますよ。そりゃそうでしょ、自分が最終決定権者でありたいというのは思うわけで。

ただ心の中にある…、例えば会社辞めたい転職したいと思うのは誰だって心の中にあったりすると思うんですよ。でもそれを表にするかどうかというのは、環境だったりするじゃないですか。会社がやりがいのある仕事を与えてくれる、仲間と楽しく前向きに仕事をしてるからもうこんなことは考えるべきじゃないなと気持ちを押し込むわけですよ。

それが出てきちゃうというのは、やっぱり会社の対応もひどいしこれじゃやってられないってなったときですよね。

ーーそうですね。

そういう環境を作ってしまったというところが、やはりあったと思うんですよ。そのひずみの中、欠場者が多くなってしまったりとか、選手からもそういう不協和音が出てきたときにそれをうまく汲み取る形を作ったのがロッシーさんなんですよね。