DDTプロレスが5月17日、東京・上野恩賜公園野外ステージで「初夏のビアガーデンプロレス【DAY2】」を開催した。今月いっぱいで社長職から退任する髙木三四郎が6月5日の新宿FACE大会で、上野勇希の保持するKO-D無差別級王座に挑むことが電撃決定した。

 メインイベント終了後、上野がエンド・アナウンスの務めを終えた後、リングに上がり、「これから暑い夏迎えるためにやらないといけない人がいます。大社長、髙木三四郎! とっととこのリングに出てきて、タイトルマッチしてくれ」と髙木とのタイトル戦を要望。
 
 すると髙木が現れ、「上野、KING OF DDTでオマエに勝った俺の答えは一つしかないだろ。イエスだ。今林(久弥)GMに最短で挑戦できるのはいつか聞いて調印書を用意した。6月5日、新宿FACEだ」と迫った。そして高木は「俺は6月1日で社長を降りる。俺は自由だ。DDTで経営を20年やって、社長の重責から外れた。最高に大人げない髙木三四郎でオマエの前に現れて挑戦する」とキッパリ。上野が調印書にサインすると、髙木は缶ビールで乾杯するや否やスタナーを発射し、上野はダウン。

 髙木は「上野が俺を指名してくれてすごくうれしい。KING OF DDT優勝できなくてどん底だったから。今回の社長の交代、岡本(保朗)社長が新しいCyberFightの道を切り拓いていくべきだと思ってるから。プロレス界の未来のために、岡本さんに頑張ってもらいたいと思って、お任せして退陣した。俺はもう自由なんだよ。経営もやるけど、プレイヤーとして7月の休養まではやりたい放題やらせてもらう。手始めにオマエのベルトを奪取する。俺がKO-D無差別級チャンピオンになって、DDTをオマエじゃなくて俺が引っ張っていく。プレイヤーとしての欲がもう1回戻ってきた。ベルト獲ってテンション上がったら、休養とか吹っ飛んじゃうかもしれない」と意気軒高に語った。

 上野は「重責を下ろした、自由になった髙木三四郎。僕はDDTの全部が欲しいです。そのためにKING OF DDTいっぱい応援して。もっともっといろんな人と心を交わし合うんです。これは恐ろしくて楽しみだ。トーナメントは続く。でも僕はどうしても髙木三四郎とやりたかった。やらないといけなかった。プロレス界は変わっていく。俺が全部おもろくするから。過去史上一番自由な髙木三四郎、俺がぶっ倒すから」と早くも迎撃態勢を整えた。

【大会名】初夏のビアガーデンプロレス【DAY2】
【日時】2024年5月17日(金)
【会場】東京・上野恩賜公園野外ステージ
【観衆】346人

▼オープニングマッチ 30分一本勝負
樋口和貞&●石田有輝 vs HARASHIMA&中村圭吾○
11分47秒 片エビ固め
※ダイビング・ヘッドバット

 ▼第二試合 不忍池イリミネーションマッチ 30分一本勝負
●MAO&●To-y vs 大鷲透&彰人○
7分57秒 アウト・オブ・ザ・不忍池
※相手チームを2人同時に会場内の池から外に出したチームが勝利となる特別ルール。

▼第三試合 30分一本勝負
○佐々木大輔&KANON&MJポー vs 秋山準&納谷幸男&大石真翔●
8分42秒 クロス・フェースロック

▼第四試合 30分一本勝負
○クリス・ブルックス vs 高鹿佑也●
12分0秒 ヒールフック

▼第五試合 スペシャルタッグマッチ 30分一本勝負
遠藤哲哉&○飯野雄貴 vs 上野勇希&平田一喜●
12分37秒 片エビ固め
※スピア

▼セミファイナル 男色ディーノ生誕前夜記念試合〜2代目男色ディーノ襲名試合 30分一本勝負
●正田壮史 vs 須見和馬○
12分2秒 片エビ固め
※男色ディーノレフェリーの男色ドライバー

▼メインイベント DDT EXTREME選手権試合〜歴史を残せ!!3本ポッキリ大作戦 60分三本勝負
<王者>勝俣瞬馬(2−1)アントーニオ本多<挑戦者>
①1カウントフォール・セコンドわさびシュークリームマッチ
●勝俣 vs アントン○
5分17秒 わさびシュークリーム当たり

②スクランブルバンクハウス・ブラジャーハントマッチ
○勝俣 vs アントン●
6分49秒 ブラジャー装着
③オンリー2カウントフォールマッチ
○勝俣 vs アントン●
5分0秒 後方回転エビ固め
※第59代王者が3度目の防衛に成功。

〈写真提供:DDTプロレス〉