Jリーグと同様に春秋制で行われてきたスウェーデン1部リーグは今年で創設100年目を迎えた。

そうしたなか、25日のハルムスタード対ハンマビー戦後のこんなシーンがあった。





泣いていたハルムスタードDFベロン・クルトゥルスを抱きしめていたのは、相手DFエドヴィン・クルトゥルス。16歳のベロンと24歳のエドヴィンは兄弟。ベロンにとってはプロデビュー戦でもあった。

『Aftonbladet』によれば、後半34分からピッチに立った弟ベロンはこう話していたそう。

「涙が溢れてきたんだ。僕にとって全てである兄とデビュー戦で対戦する…堪え切れなかった。

試合前に色々話していたんだ。兄と僕は様々なシナリオを立てていた。監督のおかげで出場することできた。

6月で17歳になるけれど、僕はまだクソガキだよ(笑)。兄は僕にとって全て。家族全員とても仲がいいけれど、最も尊敬するのがエドヴィンなんだ。僕らはポジションが同じだし、プレースタイルもほぼ一緒。だから、彼から一番学んだ。

(兄に抱きしめられて)涙が溢れた。試合に勝った後に兄とハグすることができた。それでもう堪えられなかった。

(両親が観戦にきており)ハッピーな顔と気まずい顔があったよ。僕のことはハッピーだけど、エドヴィンのことは悲しい。でも、僕のことを誇りに思ってくれている。エドヴィンのこともね。

彼は僕をすごく応援してくれた。試合前に『出場したら、リラックスして自分のプレーをしろよ』と言ってくれた。ああいう兄貴がいると、とても力強い」

尊敬する兄とプロデビュー戦で戦えたことに感極まっていたようだ。

一方、首に戦という漢字のタトゥーがある兄エドヴィンは、こう話していた。

「彼の出場を願っていたよ。彼がデビューしたこと、その場に立ち会えたことは特別に嬉しいこと。彼のことが嬉しい。彼はそれにふわさしかったし、もっとチャンスが得られればいいね。

(弟は)若くて、野心的な選手で多くを望んでいる。でも、いまは地に足をつけて、ハードワークをして、チームの先輩から学ぶことが大事だ。

(試合後のハグで)彼は感情的になっていた。僕もすごくうれしかった。彼はこのためにずっと闘ってきたからね」