夫婦にとって、自分が遅く帰宅した時、相方が料理を用意してくれているとホッとするもの。 5月15日放送のCBCラジオ『酒井直斗のラジノート』では、ピン芸人の酒井直斗が、妻の気遣いに感謝しつつ、複雑な心境を語りました。 いったい何があったのでしょうか?

     

冷凍餃子が焼けていると思いきや…

ある日結婚式の二次会の司会を務めた酒井。帰りが遅くなるため何か買って帰ろうかと思っていたところちょうどLINEが。
それは妻からの「お腹空いてるでしょ?私ご飯作るよ」というメッセージ。

酒井「うちの妻は料理をしなくて、料理以外を妻、料理が俺って感じなの。俺が忙しいことに気付いてくれてさ。そしたら『冷凍餃子焼いてあげる』って言われて感動しちゃって」

冷凍餃子はメーカーによって水や油がいらなかったり、焼く際に蓋が必要だったりと調理法が異なります。
酒井の自宅にあるの餃子は水も油も要らず、最初だけ蓋を使う最も簡単なタイプでした。

今回は家に帰ったら温かいご飯が食べられると思い、帰る前に「もうすぐ帰るね」と連絡し、ウキウキと家の扉を開けた酒井。

てっきり冷凍餃子を焼く音といい匂いがすると思いきや、聞こえてきたのは「カコン、カコン」という音。
まさにこれから焼くために冷凍餃子をフライパンに並べる音です。

さり気なく火加減を修正

調理を始める妻の横でパッケージを見ていると、妻からこんなひと言が。

「中火ってどれくらい?」

酒井「俺の中では、フライパンの鍋肌に触れるか触れないかくらいが中火なんだけど、でも妻は俺に聞きながら既に点火してたんだよ。中火かと思ったら、どうみても強火だった」

火加減が気になって仕方がない酒井。
冷蔵庫を開けつつそっとコンロに近づき、妻に気付かれないように火加減を中火にしたのでした。

酒井「なんでこんなところで、俺は隠密行動しなきゃいけないんだ(笑)」

妻には言えないけど…

「中火で約5分おく必要がある」と妻に説明したところ、スマートスピーカーでタイマーを5分設定してほしいと頼まれた酒井。
数に焼き始めて1分以上経っていたと感じた酒井、モヤモヤします。

酒井「妻が『今のうちにシャワー浴びてきたら?』って言ってくれるんだけど、俺は冷凍餃子の焼け具合が気になって仕方ない」

4分でシャワーとドライヤーまで済ませてキッチンに戻った酒井。
妻から「もっとゆっくりでもよかったのに」と言われたものの、焼け具合が気になるからとは言えず「早く食べたくて」とごまかします。

早く皿に盛らないと黒焦げになるとこっそり火を消したり、妻が皿に盛るのに手間取っていたので盛り付けを手伝う酒井。
妻の厚意を無下にしないよう、さり気なく立ち回りながら、なんとか冷凍餃子の食べ頃を守りました。

妻と一緒に餃子を食べ幸せをかみしめると同時に、内心「自分で焼いた方がよかった」と思った酒井でした。
(葉月智世)