今月で30周年を迎えた広島パルコ。最新の流行を発信し続け、今も若者に支持されています。

20代と50代の親子
「はやりとかを取り入れたものが、たぶん広島だったら、ここが一番多いんかな」

20代カップル
「自分の服を買いに行ったり、彼の服一緒に見に行ったりとか」

― どういうときにくる?
「『足(彼)』があったときにやっぱり市内に」

― 「足」って言われてましたけど?(笑)
「そうですね。自分の買い物をしたことはほぼないですね」

広島パルコがオープンしたのは、1994年4月9日。専門店は、若者の洋服を中心としていて、半分近くが広島に初出店でした。オープンの日には、一時入場制限が行われるほど、多くの若者が詰めかけました。

45歳男性
「本通りのシンボル的な存在。(デートでは)上の方の階になんかちょっとお茶ができるようなところがあったと思うんで、なんか、窓側の方に座って、オレンジジュースを飲んでいたような(笑)」

今も昔も、「待ち合わせ場所」として利用する人が多いようです。

女子高校生2人
「市内で待ち合わせるときは大体、『パルコ前に集合ね』みたいな。(LINEの画面を示しながら)パルコ集合で、みたいな感じで時間決めて」

62歳男性
「30年ぐらい前に待ち合わせをしたりとか」

― どなたと?
「(結婚前の)うちのカミサンともしてましたけど、今みたいにLINEで一発とかではなくて、とにかく『そこ』っていう所で待ち合わせするだけですから。アクシデントがあって15分とか30分待つのは当たり前でしたし。でも、その待ち時間が、いろんな思いをかき立てるみたいな、そこでのドラマもあるんじゃないかと」

― 待った結果、今がある?
「そうですね。それはあったと思います」

最新の流行を発信し続けてきた広島パルコ。1998年にはシースルー素材の洋服が人気を集めました。

女性店員
「アニマル柄とスネーク柄を合わせてみました。両方透けて下着も見えるんだけど、その上に羽織りも合わせてという感じで」

2001年には、新館がオープン。開店前からおよそ1000人が列をつくりました。新館も、専門店の7割以上が広島初出店でした。

広島パルコが力を入れてきたことの1つがイベントの開催。「ブランドリセール市」では、高級バッグや時計などおよそ3万点を激安で販売しました。最近では、お化け屋敷や展示会など幅広い層が楽しめる催しも展開し、人々の心をつかんでいます。

20代と50代の親子
「いつかムーミングッズ展をやったときには、見て、すごく好きなので(娘が)ハンカチを買ってくれました。ハンカチを買ってるなとかって思ってたら、買ったあと、お母さんにあげるとか言って」

「自分が欲しいものを(母は)買わないので、ハンカチぐらいなら使ってくれるかなと」

「うれしかったです。」

20代のカップル
「パルコのエスカレーターを上がりながら、横が鏡になってたりとかするので、そこでいつも写真を撮るっていうのが。行ったときに毎回撮ってインスタに載せてみたいな」

時代と共に変化しながら広島パルコは若者に愛され続けています。