広島県・宮島の包ヶ浦に高級宿泊施設を誘致する計画について、廿日市市と地元・宮島の関係者で作る検討協議会の初会合が開かれました。

検討協議会は、観光協会や商工会の会長など宮島から5人、廿日市市からは 村上雅信 副市長など3人、合わせて8人で構成されています。

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宮島を訪れる観光客のうち、島内に宿泊するのはおよそ1割。廿日市市は宮島での宿泊客を増やそうと宿泊施設の誘致を検討しています。

宿泊施設は厳島神社や商店街とは島の反対側にある包ヶ浦自然公園に建設が予定され、素泊まり平均10万円の高級ホテルです。

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“包ヶ浦自然公園を守る会” 正木文雄 共同代表(4月4日の反対集会)
「まずは計画を止めることを重点に検討していきたい」

誘致を巡っては、反対する住民が「包ヶ浦自然公園を守る会」を発足させ、自然環境の悪化や島内の施設への影響などを訴えています。

非公開で行われた協議会では、施設の老朽化や利用者数の減少など包ヶ浦自然公園の現状を情報共有したということです。

宮島町総代会 正木文雄 共同代表
「包ヶ浦自然公園は今のままではお客さんも来れない、夏場だけ利用という感覚もあるので、年間を通したスケジュールを次の回に提出させていただきたい」

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宮島旅館組合 有本隆哉 前組合長
「個人的には一定層の方だけでなくて、さまざまな人を受け入れる。そういう場所が包ヶ浦運動公園であってほしいと思っています」

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廿日市市 村上雅信 副市長
「廿日市市の意見は今まで作っている計画はあるが、それ以外の案も一緒にテーブルに乗せて考えようというのが協議会です」

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次回の協議会は28日に開かれ、包ヶ浦の活用案を持ち寄るということです。

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