岡山県で知人の少年に暴行を加え、現金などを奪い取ったとして男ら5人が逮捕されました。そのうち少年の4人は、男性を広島県のアパートの一室に監禁したとして、監禁の疑いでも逮捕されています。

広島県警によりますと、現場作業員の男(20)と少年4人(いずれも当時19歳)の5人は、ことし2月、岡山県岡山市中区の公園グラウンドや、その付近に駐車していた乗用車の車内で、少年(19)の頭を警棒で殴ったほか、足を蹴るなどして、全治約2週間のけがをさせたうえ、「金出せや、財布どこや」「耳を切るか、金を払うか」などと脅して現金約14万円やスマートフォン1台、財布などを奪った疑いがもたれています。

また、逮捕された少年4人は、同じ日に岡山市から広島県福山市のアパートに被害者の少年を連れて行き、「部屋住みしてもらうけ」などと言って脅して見張り、監禁をした疑いで逮捕されています。

警察の調べに対し、5人のうち3人は「逮捕された理由は間違っている」「何も話すことはない」「殴ったり蹴ったりしていない」と容疑を否認し、残り2人は「たしかにみんなで殴ったりしたが、自分は金を盗っていない」「たしかに殴ったりしているが、これを強盗や監禁だと言われるのは納得がいかない」などと供述しているということです。

被害者の少年がすきを見てアパートから逃げ出し、警察に相談したことで事件が発覚しました。

逮捕された5人と被害少年は知人同士で、警察は金銭が絡んだトラブルがあったとみて、事件のいきさつを調べています。