待ちに待った広島カープの地元開幕戦(4月2日)。マツダスタジアムに2万8000人のファンが駆けつける中、みごとな勝利でした。

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カープは、ここまで1勝2敗。全勝で開幕ダッシュに成功したヤクルトとの地元開幕戦の先発は、去年、リーグ3位の防御率を記録した 床田寛樹 。1回を無失点に抑えると、2回はわずか8球で三者凡退。

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みごとな立ち上がりを見せると、本人が「少し力みすぎた」と振り返る3回。1アウト・2塁・1塁の場面でヤクルト・西川遥輝 の打球が床田、菊池涼介 を抜けて、先制点を奪われるピンチ…かと思われましたが、野間峻祥 のレーザービームがさく裂。この回も無失点で切り抜けます。

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味方の守りに盛り立てられた床田はその後、5回からの3イニングをすべて三者凡退に抑える、さすがの投球を披露し、新井監督も「期待どおりのナイスピッチング」と高評価。7回115球を投げ、4安打、無失点、9奪三振で今シーズンの初マウンドを降りました。

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床田寛樹 7回 球数115球 被安打4 奪三振9 失点0

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両チーム、一歩も譲らず、0対0のまま進んでいた試合が動いたのは、そのウラ。小園海斗 がしぶとく粘ってフォアボールで出塁すると、盗塁も成功させ、得点圏へ。

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チャンスで打席に立つのは、31日のDeNA戦でも2安打を放っている 秋山翔吾 。本人が「なんとか1本出したかった。」と語る打球で、小園が気迫のスライディングでホームイン。一度はアウトの判定でしたが、リプレイ検証の末、判定はセーフに! マツダスタジアムでの今シーズン最初の1点は、カープがもぎ取ります。

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さぁ、カープは逃げ切り体制に入ります。ことしも “勝利の方程式” は、8回イコール 島内颯太郎 。しかし、連打を浴びて1アウト・3塁・2塁のピンチ。犠牲フライで同点に…。床田の勝ちが消えてしまいます。

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それどころか、その後、ピンチが拡大し、2アウト・満塁。ここは、島内が球場の後押しを受けてショートゴロに打ち取り、最少失点で切り抜けます。

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打線はすぐさま反撃に転じます。8回、先頭は、開幕からここまで、まだヒットが出ていない 田村俊介 。14打席目にして念願の今シーズン初ヒット。期待の若鯉の目覚めにマツダスタジアムが大いに沸きます。

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その後、ランナーを2塁に進め、勝ち越しなるか。打席は、守備でいいところがあった野間。新井監督も「頼りにしている」という勝負強さを発揮した大きな当たりはスリーベースヒット。

これが勝ち越しタイムリーとなり、ホームでの開幕3連戦は白星でスタートを切りました。( 広島 2ー1 ヤクルト )

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広島カープ 秋山翔吾 選手
「やはりホームに帰ってくると、たくさんの応援があるので、レフトで守るということもありましたけど、たくさん声援が聞こえたなと思いました。これからもいいプレー、いいバッティングができるようにしっかり準備をしてやっていきたいなと思います」

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広島カープ 野間峻祥 選手
「タム(田村俊介)が苦しんでいる中、なんとか出塁してつないでくれたので、なんとしても(本塁に)返したかったです。最高でした。ありがとうございます。連勝を伸ばして、がんばります。応援、よろしくお願いします」

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青山高治 キャスター
いいヒーローインタビューでしたね。

中根夕希 キャスター
さすが野間さんでしたね。

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コメンテーター 平尾順平 さん(ひろしまジン大学 代表理事)
ナイスゲーム…。みなさん活躍して、出る人が出てきたっていう感じもします。田村選手、よかったなと思います。

青山高治 キャスター
床田投手がすばらしかったですね。

平尾順平 さん
すごい安定感ですよね。

中根夕希 キャスター
115球投げたっていうのもすごいです。気迫のピッチングで。

青山高治 キャスター
やっぱり地元の開幕戦、そして火曜日というカードの頭を任されるだけのピッチャーだなって感じでしたね。

中根夕希 キャスター
このきん差のゲームをものにできたっていうのも大きいですよね。

青山高治 キャスター
1点目、ダメかなと思ったら、リプレイでひっくり返って。あの入り方も劇的でよかったですけど。これで勢いがついたので、きょうもやりたかったったところでしたが、残念ながら雨天中止。また、気持ちを切り替えて、あしたの試合を楽しみに待ちたいなと思うんです。

中根夕希 キャスター
勝ちで次の試合を迎えられるってことには変わりないわけですから、地元の声援っていうのは、やっぱり大きかったですもんね。がんばってほしいです。

青山高治 キャスター
これでカープは成績として2勝2敗の五分になりました。

平尾順平 さん
もう五分ですね。ここから伸びるだけです。