今シーズン、広島カープの “軸” として期待される 小園海斗 選手。本拠地マツダスタジアムで打席に入る前に流れる登場曲は、名前と同じ『カイト』(手島章斗)だ。開幕にあわせ公開されたミュージックビデオには自ら出演。そこにはシーズンにかける思いがあった。

石田充 アナウンサー
まずは、見ていただきたい小園選手の数字です。ことし、6年目。苦しんだ2年目があったり、去年も80試合の出場にとどまりましたが、「得点圏打率」に注目を。

RCC

4月8日時点
小園海斗の『数数(カーズカズ)!』
    試合 得点圏打率 三振率
2019  58   .260   4.7
2020   3   .000   6.0
2021  113   .271   8.4
2022  127   .208   6.7
2023  80   .345   8.1
2024  8   .500   10.3

4月7日(日)はチャンスで1本が出なかったんですが、ことしはここまで6打数3安打の5割。チャンスで1本がことしは出ています。

さらに「三振率」。何打席に一度、三振するのかという割合を調べてみました。ルーキーイヤー(2019年)はもう4〜5打席に一度、三振していたのが、ことしは10打席に1回。6日(土)・7日(日)とチャンスでの三振はあるんですが、それでも10打席に1回しか三振しないと(4月8日時点)。逆に三振するのは、相手ピッチャーがすごかったんだと感じる場面だったりしますから…。

間違いなく小園選手は、6年目、3番を任されていい数字を残しています。今後も楽しみにしていただきたいと思います。

そして、小園選手が打席に入る前に流れるのが、登場曲です。ことし、小園選手は登場曲にこんな思いを込めています。

RCC

小園海斗 選手が打席に入るシーンです。聞こえるのは、去年から小園選手が使っている「カイト」という曲なんですが、これを手がけるのが、広島・尾道市出身の俳優・歌手の 手島章斗 さんです。

RCC

もともと、2年前に制作されていたこのカイトという曲は、小園選手がたまたま発見して自分の名前と同じということもあり、登場曲に起用しました。

RCC

今回、縁があって今シーズンの開幕に合わせてカイトの小園選手出演バージョンのミュージックビデオが制作されました。

RCC

すでにシーズン開幕の前日(3月28日)にはYouTubeに公開されているんです。

RCC

♪『カイト』YouTube 手島章斗Channel より
「握っていた希望の糸 動き始めた今日 今 風集めて 空目指すカイト 明日へと ただ泳いでいけ ほら 光が呼んでる…」

RCC

広島カープ 小園海斗 選手
「(ミュージックビデオの撮影は)緊張しましたし、なりきるのがなかなか難しいので。いかに試合っぽく入っていくか、なんか久しぶりの感じだったので、オフでもあるので。なんかもう一つがんばろうかなっていう、いいきっかけになったのかなと思います」

RCC

― うまくいったシーンは?
「スイングのところですかね、一番。そこが一番、魅力的かなと思うので、よかったのかなと」

RCC

尾道出身 手島章斗 さん
「やっぱり、すごくうれしいです。自分の曲がスポーツ選手の背中を押せるというか、そういう応援歌として届いているっていうこともすごくうれしいですし、なによりぼく、広島県出身なので、自分の音楽が広島、そしてカープ、小園選手の応援につながればいいなと思っておりますので、ぜひ、みなさん広島の方はご覧いただけたらうれしいなと思います」

  ◇  ◇  ◇

RCC

青山高治 キャスター
かっこいい。

田村友里 キャスター
(「カイト」は)たまたま発見したんですね?

石田充 アナウンサー
最初は「名前と一緒だな。この曲のタイトルが…」ってところからスタートして…

田村友里 キャスター
でも、歌詞がすごくリンクしていて…

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
「風集めて」行けっていうところがかっこよかったです。まさにファンの声援を集めてみたいな感じですよね。

石田充 アナウンサー
ボールが飛ぶのと、カイトが飛ぶのがリンクするところもあるんですけど、ぜひ、この登場曲もマツダスタジアムでチェックしていただきたいと思います。何度も言いますが、チームの軸の1人になっている小園選手、まずチームの得点を呼ぶ、そんなバッティングをぜひ…

RCC

天谷宗一郎 さん
そうですね。本人も言っていましたが、塁に出るっていうところがカープの持ち味だと思いますし、そこにこうして若い選手、そしてベテラン野手がグラウンドで躍動する姿を見たいです。

石田充 アナウンサー
藤井彰人 ヘッドコーチが小園選手に “あること” を言ったんです。「自分を大きく見せないでも十分、お前は相手に脅威を与えているから、そのままで行け」と。無理して大きく見せようとしなくていいよという言葉に非常に背中も押されたということですから。

(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)