台湾メディア・中時新聞網の23日付記事によると、日本の焼肉店を訪れた台湾人客から日本語と英語のメニューの料金が大きく異なったと不満の声が上がってることについて、台湾で「旅行の達人」として知られる林氏璧(リン・シービー)さんが見解を示した。

先日、東京渋谷の焼肉店を訪れた台湾人客らが、「英語のメニューに記されたコース料金が日本語のメニューのコース料金よりもかなり高額な上、料理のボリュームも(日本語メニューのコースより)少なかった」と訴え、台湾の大手メディアがこぞって報じるなど物議を醸した。

台湾人客らは、「メニューの違いを他の席の外国人に伝えようとしたところ店員に阻止された」「警察には『メニューの通りに料理を出していれば違法にはならない』と言われた」「警察の事情聴取の過程で焼肉店の店長が怒鳴ったり、手をあげて殴ろうとするそぶりを見せたりした」などとしている。

この件が台湾メディアで取り上げられると、台湾のネットユーザーからは「日本語が分からないとぼったくられる」「どんな国にもブラックな店はあるものだ」「日本はどうしてこんなふうになってしまったのか」など、さまざまな声が上がったという。

記事によると、過去に何度も日本を訪れ、台湾で「旅行の達人」と称される林さんもこの問題に言及した。林さんは「長年の日本旅行の経験と相反する内容だ。日本は観光業を推進するため、外国人が受けられる多くの恩恵を与えてきた。有名な例がJRパスだ」と述べた。

その上で、「『日本が変わってしまった』という評価は公平性に欠ける」とし、「どの国にも外国人を陥れるこうした店はあるもので、遭遇したら避けるべき。ほとんどの店は外国人を非常に歓迎しているし、特にこちらが台湾人と知れば、彼ら(日本人)のもてなしの誠意を(より)感じることができるだろう」との見方を示した。(翻訳・編集/北田)