中国メディアの上観新聞は29日、文豪・魯迅の肖像権を侵害したとしてドリンクブランドの「楽楽茶」が謝罪声明を出したと報じた。

記事によると、楽楽茶は4月23日の世界図書・著作権デーに合わせ、魯迅に敬意を表するための商品を出版社と発表。カップを手にする魯迅の肖像などが使用され、ネットユーザーからは「作品の宣伝になってすごく良いと思う」と支持の声も上がったが、それ以上に多くのネットユーザーが「このコラボを魯迅は知っているのか?」などと疑問を呈した。


楽楽茶は29日に謝罪声明を出し、中国の若者の読書を奨励することを目指したものだが、配慮が足りずに肖像権に関連する権益についておろそかにしてしまったと説明。「魯迅先生の肖像権を侵害し、先生のご親族と魯迅文化基金会にご迷惑をおかけしたことを深くおわびいたします」と述べるとともに、同基金会と積極的に意思疎通を行って今回の件がもたらした負の影響を補うよう努めていると表明した。(翻訳・編集/野谷)