中国上海市内で21日、米アップルの新たな直営店「Apple 静安」がグランドオープンした。ティム・クック最高経営責任者(CEO)が客とやり取りする光景も見られ、中国メディアの澎湃新聞は「アップルの中国の店舗で史上まれに見る盛り上がりかもしれない」と報じている。

静安店はアップルにとって上海で8番目、中華圏で57番目となる直営店で、中国で最高規格の店舗でもあるという。

店には午後7時オープンの数時間前から100人以上の列ができ、ある大学生の男性はオープンに合わせてわざわざ足を運んだことを話した上でクックCEOのサインを手に入れることに期待を示した。上海に滞在中のクックCEOが登場するとの予想からオープンを待つ列は異様な興奮に包まれ、実際にクックCEOが現れると歓声が上がって大勢の人が記念撮影を求める光景が見られた。



同社のディアドラ・オブライエン上級副社長はオープン当日に受けた澎湃新聞の取材に対して、世界の店舗の中で最も忙しいのが中華圏の店舗だと紹介。静安店のスタッフは25の外国語に対応でき、より幅広い客へのサービスが可能という。(翻訳・編集/野谷)