[18日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアは18日、クラウド上で通信環境のシミュレーションを行い、次世代移動通信システム「6G」技術の研究ができる人工知能(AI)搭載ソフトウエアプラットフォームを発表した。

5Gの後継となる6G技術は2030年ごろの商業化が予想されている。基地局やアンテナなどのRAN(無線アクセスネットワーク)ハードウエアを含めた通信セクター全体でソフトウエアとAIの導入が進んでいる。

エヌビディアのプラットフォームには、単一のセルタワーや都市全体のような環境を想定するアプリが含まれ、研究者や組織がリアルタイムで6Gネットワークを試験できるようになる。

同社によると、このプラットフォームを最初に採用するのは、シミュレーションソフト開発のアンシス、ノキア、サムスン電子、ソフトバンク、ボストンのノースイースタン大学。

専門家は、通信機器メーカーはもはやモバイルインフラ市場の唯一のけん引役ではなく、半導体メーカーやクラウドベンダーと提携する必要があると指摘している。