[上海 23日 ロイター] - 中国の王文濤商務相は、国際会議「中国発展ハイレベルフォーラム」が北京で開幕するのを前に、米アップルや韓国のSKハイニックスなど世界大手企業のトップと会談し、対中投資を呼びかけた。

商務省の声明によると、王氏は22─23日に開いた一連の会談で中国が経済開放に取り組んでおり、多国籍企業に成長の機会を提供していると述べた。

アップルは21日に上海に新店舗をオープンしたばかり。同社は華為技術(ファーウェイ)など現地企業との競争が激化する中、iPhone販売が低迷している。

王氏はアップルのティム・クックCEOとの会談で、米中の経済・貿易協力は2国間関係を安定させる力であり、中国は「公平で安定し、予測可能な」事業環境ををつくるために米国と協力する用意があると語った。

王氏はハイニックスの郭魯正CEOとも会談し、サプライチェーン(供給網)における中韓の協力について話し合ったほか、ハイニックスの対中投資継続を望むと伝えたという。

王氏は仏金融大手BNPパリバのジャン・ルミエール会長とも会談したほか、世界の医薬品大手の幹部らと23日に会合を開いた。