[25日 ロイター] - オッペンハイマー・アセット・マネジメントは25日、S&P総合500種の2024年末目標を従来の5200から5500に引き上げた。底堅い経済指標と効果的な金融政策が理由とし、世界の主要金融機関の中で最も強気の見通しを示した。

S&P500の年間の1株利益予想も240ドルから250ドルに引き上げた。

オッペンハイマー・アセット・マネジメントのチーフ投資ストラテジスト、ジョン・ストルツファス氏はメモで「(投資家の)考え方の変化は恐怖や貪欲さによるものではなく、中・長期的な目標のために投資する必要性によって引き起こされており、目標をさらに引き上げる機会を示唆している」とした。

これに先立ち、HSBCもS&P500の年末目標を従来の5000から5400に引き上げた。米経済のソフトランディング(軟着陸)を想定し、現値水準から約3%の上昇を示唆した。

修正後の目標は、経済成長が底堅く推移し、利下げがハイテク以外の銘柄に好影響を与える可能性があることを前提としている。

HSBCのストラテジストはメモで「目標の引き上げは、国内総生産(GDP)の底堅い成長、最近の好業績、そして前回の決算シーズンにおける企業の前向きなセンチメントに支えられた業績予想の改善から生じている」とした。

BofAグローバル・リサーチやUBSも年末目標を5400としている。

HSBCは24年後半は「より不安定」になると予想。米選挙や業績期待の高まり、米連邦準備理事会(FRB)による利下げの開始時期から利下げ規模に関心がシフトすることなどが要因という。

HSBCの弱気シナリオは経済データが引き続き好調で、インフレが再燃する可能性がある場合で、年末目標は4800とした。