[28日 ロイター] - 調査会社カウンターポイント・リサーチによると、世界のスマートフォン出荷台数は2024年に3%増加する見通し。インフレ緩和に伴い、新興国市場での需要が回復するほか、生成人工知能(AI)の統合が高価格帯デバイスへの需要を押し上げることが見込まれる。

スマホ出荷台数は昨年、経済を巡る不確実性から4%超減少していた。

低価格帯デバイス(価格150─249ドル)部門は今年、11%増加する見通し。インフレ緩和や現地通貨安定を追い風に、インドや中東、アフリカなどの新興国市場が需要押し上げを主導するほか、中南米でも需要が増加する見込み。

また、小米科技(シャオミ)などを始めとする中国メーカー間での競争激化も、低価格帯デバイス部門の伸びに寄与するとみられる。

高価格帯デバイス(価格600─799ドル)部門は17%増となる見通し。生成AI統合に加え、折りたたみスマホへの人気が追い風になるとみられる。カウンターポイントは米アップルと中国の華為技術(ファーウェイ)が同部門での勝者となる公算が大きいと予想した。