[博鰲(中国) 29日 ロイター] - 中国国家外為管理局の徐志斌・副局長は29日、資本市場の双方向の開放を進め、金融市場の規制緩和を促進すると表明した。地政学的な緊張が高まる中、海外投資家を呼び込む。

博鰲アジアフォーラムで「双方向の資本市場の開放を着実に推進し、国内外の金融市場のつながりを強化する」と発言。「より多くの投資家が中国の金融市場に投資できるよう、投資の種類と範囲を拡大していく」と述べた。

また、国内優良企業が海外市場で株式や債券を販売することを支援すると表明。政府系ファンドや他の機関投資家が「秩序ある形」で海外投資を行うことを奨励する意向も示した。

海外投資家はここ数年、中国市場から資金を引き揚げている。中国経済の健全性、政策の方向性、米中関係の緊張に対する懸念が背景だ。

また、国家安全保障やデータの安全性を巡り中国政府と西側諸国がともに監視を強化していることが影響し、中国企業の海外上場も減少している。