[ワシントン 29日 ロイター] - 米商務省が29日発表した2月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年同月比2.5%上昇でロイターがまとめたエコノミスト予想と一致した。1月は2.4%上昇だった。

前月比では0.3%上昇。エコノミストの予想は0.4%上昇だった。1月分は0.3%上昇から0.4%上昇に小幅上方修正された。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は、前年比2.8%上昇と、伸び率は2021年3月以来、2年11カ月ぶりの低水準だった。1月は2.9%上昇だった。前月比では0.3%上昇で1月の0.5%上昇(0.4%上昇から小幅上方修正)から減速した。

FRB当局者が「スーパーコア」として注目する住宅・エネルギーを除くPCEサービス上昇率は前月比0.2%で1月の0.7%から鈍化した。

個人消費支出は前月比0.8%増と、伸び率は2023年1月以来の大きさだった。1月の0.2%増から伸びが拡大した。

LPLファイナンシャルのチーフエコノミスト、ジェフリー・ローチ氏は「コアのサービスインフレは鈍化しており、年内続く可能性が高い」とし、「米連邦準備理事会(FRB)が6月の会合を開く時までには、金利正常化プロセスを始めるのに十分な説得力を持つデータになっているはずだ」との見方を示した。

2月にモノの価格は0.5%上昇。ガソリンその他のエネルギー製品が3.4%上がった。娯楽用品や自動車、衣料品や靴も上昇。一方、家具や家庭用機器、その他の耐久財は低調だった。

サービス価格の上昇率は0.3%と、1月の0.6%から鈍化した。住宅と光熱費は0.5%上昇。娯楽サービスと金融サービス、保険も伸びた。

外食やホテルなどの宿泊費は横ばいだった。