[9日 ロイター] - 英金融大手HSBCホールディングスは9日、アルゼンチン事業をグルーポ・フィナンシエロ・ガリシアに5億5000万ドルで売却すると発表した。

売却に伴い2024年度の第1・四半期に10億ドルの税引前損失を計上する計画。アルゼンチン事業の売却はアジア事業に注力するという同社の戦略と一致する。

HSBCは声明で「アルゼンチン部門は主に国内に特化した事業であり、HSBCの他の国際ネットワークとのつながりは限定的だ」と説明した。

グルーポ・フィナンシエロ・ガリシアはブエノスアイレスを拠点とするアルゼンチン第5位の銀行。

HSBCのマーク・タッカー会長は3日、アジア事業を分割することはないと述べた。昨年の株主総会では、収益性の高いアジア事業の分社化を求める案が香港の株主から出され、主要株主の中国平安保険が賛成を表明したが、否決された。