Foo Yun Chee Yuvraj Malik

[17日 ロイター] - 欧州連合(EU)の競争当局は米マイクロソフトによるオープンAIへの130億ドルの投資について、合併・買収(M&A)に当たらないと結論付けた。事情に詳しい関係者が17日に明らかにした。EUによる正式調査を回避できる見通しという。

EU当局は今年1月、この取引がEUの合併規則の対象になる可能性があるという認識を示していた。

ただ、EUはデジタル市場の大規模プレーヤーと生成AI(人工知能)の開発者やプロバイダーの提携に引き続き目を向けており、マイクロソフトはまだ懸念が解消したわけではない。

EU報道官はロイターに対し「欧州委員会はオープンAI経営陣に関する最近の出来事以前に、同社の支配権を巡る状況を注視していた」と説明。「マイクロソフトによるオープンAIへの投資が、EU合併規則の下で調査対象になるか検討している」と述べた。