Katya Golubkova

[東京 18日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅に上昇し、前日の下げ幅をやや縮小している。米国がベネズエラの石油部門に対する制裁を復活させる方針を示したことや、欧州連合(EU)による対イラン制裁強化方針を受けた。

0053GMT(日本時間午前9時53分)時点で、北海ブレント先物は0.10ドル(0.11%)高の1バレル=87.39ドル、米WTI原油先物は0.02ドル高の82.71ドル。

前日は需要を巡る懸念から、ともに3%下落していた。

米政府は対ベネズエラ制裁緩和措置として発行した石油取引ライセンスが18日に期限を迎えるのを前に、更新しない方針を示した。

ANZリサーチはリサーチノートで「中東の緊張は緩和しているが、供給を巡るリスクがコモディティー(商品)市場を支援する見込みだ」と指摘。リスク地合い改善により、コモディティーセクターに幾分の買いが戻っていると述べた。

また、第1・四半期のベネズエラ石油輸出は日量60万バレルで、このうち16万5000バレルが米国向けだったとし、それほど量が多くないことから影響は小さいとの見方を示した。

EUは17日、首脳会議を開催し、ミサイルやドローン(無人機)でイスラエルを攻撃したイランへの制裁を強化することを決定した。