Shinji Kitamura

[東京 18日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤とほぼ変わらずの154円前半で取引されている。円買い介入への警戒感などから一時153円後半へ下落する場面もあったが、押し目買いを集めてすぐに切り返した。

154円前半で一進一退だったドルが下落したのは正午前。訪米中の神田真人財務官が今回の主要7カ国(G7)財務相・中銀総裁会議の声明について「日本の主張も踏まえて、為替を含む過去のG7における政策対応に関するコミットメントが再確認された」などと発言したことが伝わった後だった。

前日の日米韓財務相会合を踏まえ、市場では日本と韓国が協調で自国通貨買い介入を実施するのではないかとの思惑も、一部で出回っていた。そこに財務官の発言が加わり「介入警戒感が一段と高まる形になった」(国内銀関係者)という。

ドルは153円後半へ一時下落したが、すぐに押し目買いを集めて、程なく154円前半へ反発。1時間ほどで下げ幅を埋める切り返しを見せた。

介入警戒ムードは依然強いものの、ふくおかフィナンシャルグループのチーフストラテジスト、佐々木融氏は「インフレを抑制したい米国にとって自国通貨高は好都合で、低金利政策を続ける日本の円安はファンダメンタルズに沿ったものだ。米国が円買い介入を容認する姿勢を見せたわけではないだろう」と話していた。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 154.28/154.29 1.0679/1.0683 164.79/164.80

午前9時現在 154.33/154.36 1.0668/1.0669 164.66/164.67

NY午後5時 154.38/154.39 1.0671/1.0675 164.75/164.79