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[香港/深セン/上海 18日 ロイター] - 中国の華為技術(ファーウェイ)は18日、注目が集まっていたハイエンドスマートフォン「Pura70」シリーズの販売を開始した。

アナリストの間では、同社が昨年投入した「Mate60」シリーズと同様、中国製の先進半導体が搭載されているとの見方が多い。

Pura70は高機能カメラを搭載。洗練されたデザインが特徴となっている。Mate60はパフォーマンスとビジネス機能を重視している。

Mate60には中国製の先進半導体が搭載されており、中国国営メディアは米国の制裁下にあるファーウェイの勝利だと報じていた。半導体の演算能力は、アップルやグーグルが使用する最先端半導体より2─3世代しか遅れていないとみられている。

同社の徐直軍(エリック・シュー)会長代理は17日、深センで開かれたフォーラムで、年内に新機種「Mate70」を発売する計画を明らかにした。

18日に発売されたのはPura70シリーズの「プロ」と「ウルトラ」。「プラス」と基本モデルは今月22日に発売する。価格は5499元(760.06ドル)から。

同社の公式オンラインストアでは発売開始からわずか1分で在庫切れとなった。北京、上海、深センにある同社の店舗には数百人のファンが行列を作った。

調査会社カウンターポイントのシニアアナリスト、イバン・ラム氏は、今年のファーウェイのスマートフォン出荷台数が約6000万台になると予測。Pura70シリーズが販売に大きく貢献するとみられている。昨年の同社のスマートフォン出荷台数は約3200万台だった。