Hiroko Hamada

[東京 25日 ロイター] - 信越化学工業は25日、持ち分法適用会社で半導体材料の加工などを手掛ける三益半導体工業に株式公開買い付け(TOB)を実施し、完全子会社化を目指すと発表した。強固な協力体制を構築して機動的な経営判断を行うほか、人材の相互活用、品ぞろえの拡充などの狙いがあるとしている。

買い付け価格は1株3700円(25日終値は2732円)で、総額は680億円。7月下旬をめどにTOB開始を目指す。三益半導は同日開催の取締役会で、信越化のTOBに賛同表明することを決めた。

信越化は現在、完全子会社である信越半導体を通じた保有分を合わせて三益半導株を43.87%所有。三益半導は主に、半導体材料の加工、精密機器の販売、自動化装置の設計・製作・販売などの事業を手掛ける。