[26日 ロイター] - 米連邦預金保険公社(FDIC)は26日、経営不振の米地銀リパブリック・ファースト・バンコープを公的管理下に置き、資産を同業フルトン・バンクに売却すると発表した。

フルトン・ファイナンシャル傘下のフルトン・バンクがリパブリック・ファーストの実質全ての預金を引き取って資産を買収し、「預金者保護」を図るとした。

「リパブリック・バンク」の名称でニュージャージー、ペンシルベニア、ニューヨークの3州に展開する32支店は27日以降にフルトン・バンクの支店として営業を再開する。リパブリック・バンクは1月31日時点で総資産が60億ドル、預金総額が40億ドルだった。

米地銀は昨年3月にシリコンバレー銀行とシグネチャー銀行が相次ぎ破綻し、市場に動揺が広がった。同年5月にはファースト・リパブリック銀行が続いた。

リパブリック・ファーストはコスト上昇と収益低迷で経営が行き詰まり、昨年初めに人員を削減し、住宅ローン組成事業から撤退していた。

資金調達に向け投資家グループと交渉していたが、今年2月に決裂。これを受けてFDICが同行を公的管理下に置いて資産を売却する作業に着手したと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じていた。