Yuvraj Malik Greg Bensinger

[30日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムが30日発表した第1・四半期決算は市場予想を上回った。人工知能(AI)への関心の高まりがクラウドコンピューティング事業の成長をけん引した。

第2・四半期売上高見通しは市場予想を下回ったものの、株価は引け後の時間外取引で約3%上昇した。

ブライアン・オルサブスキー最高財務責任者(CFO)は、顧客の需要に応えるためAIサービス構築に先行投資したいとし、年間を通じて設備投資が第1・四半期の140億ドルから拡大する見込みだと述べた。

第1・四半期の売上高は13%増の1433億ドルで、市場予想の1425億ドルを上回った。純利益は3倍増の104億ドル。希薄化後1株当たり利益は0.98ドルで、市場予想の0.83ドルを上回った。

第2・四半期の売上高見通しは1440億─1490億ドルと、LSEGのまとめたアナリスト予想の1500億7000万ドルを下回った。

DAダビッドソンのアナリスト、ギル・ルリア氏は「法人顧客は1年半にわたりクラウドコストを削減してきたが、再びより多くのワークフローをクラウドに振り向ける用意ができているようだ」とし、アマゾンなどにとって明るい材料だと述べた。

クラウドサービス部門アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の売上高は17%増の250億ドルで、予想の245億3000万ドルを上回った。

競合他社の1─3月期クラウド事業売上高はマイクロソフトが31%増、アルファベットは28%増だった。

アンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)は声明で「企業のインフラ近代化再開に加え、AWSのAI機能の魅力がAWSの成長を再加速させている」と指摘。現時点でAWSが年間売上高1000億ドルを達成するペースにあるとした。