Joanna Plucinska

[ロンドン/グダニスク/フランクフルト 30日 ロイター] - 欧州航空大手ルフトハンザとエールフランスKLMは30日、従業員の賃上げや搭乗者数の制約、キャンセル料支払いに伴って2024年第1・四半期決算で赤字が拡大したことを受け、コスト削減計画を相次いで発表した。

ルフトハンザは、収益の柱である航空事業で営業費用を削減するほか、新規プロジェクトの一時停止や管理部門増員の見直しを行う。ただ、4―5月の予約は低調で第2・四半期利益は前年割れを見込んでいる。

エールフランスKLMは、サポートスタッフの雇用凍結などで対応する。12月期(通期)業績予想は据え置くが、第2・四半期のコストは依然として前年より2%増える見通しだ。

下半期以降の見通しを巡っては、夏季旅行シーズンの需要増加が業績立て直しにつながると期待される半面、中国人客数の回復遅れや航空機の修繕コストの上昇が足を引っ張るとの懸念も出ている。