[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米国株式市場は主要株価3指数が軒並み上昇。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を消化する動きが続いたほか、強弱入り混じる企業決算や経済指標が材料視された。

米連邦準備理事会(FRB)は4月30日─5月1日に開いたFOMCで、金利据え置きを決定。パウエル議長は利下げ開始に必要な「より大きな自信」を得るには、これまで予想されていたよりも時間がかかる可能性が高いとの見方を示し、年内利下げ開始に不透明感が残った。

マーフィー&シルベストのシニア資産アドバイザー兼市場ストラテジスト、ポール・ノルティ氏は「重要な点はFRBのバイアスは引き続き金利据え置きか引き下げのいずれかということだ」と指摘。「FRBは利上げを実施する考えはなく、金利を維持し、経済が弱含むもしくはインフレ低下の兆候があれば、直ちに利下げに動くだろう」と述べた。

2日発表された米経済指標では、失業保険申請件数は横ばい、人員削減は減少、第1・四半期の非農業部門の労働生産性(速報値)は上昇と、総じて底堅い結果となった。3日に発表される4月の米雇用統計に注目が集まる。

第1・四半期の米企業決算シーズンは終盤に差し掛かっている。S&P総合500種指数採用企業でこれまでに決算を発表した373社中、77%が市場予想を上回った。

半導体大手クアルコムは約9.7%上昇し、ナスダック総合を押し上げた。第3・四半期(4―6月)の売上高・利益見通しはいずれもアナリスト予想を超えた。

一方、料理宅配アプリのドアダッシュは約10.2%急落。利益見通しが失望感を誘った。

S&P主要11セクターのうち9セクターが上昇。情報技術が上昇を主導する半面、素材の下げが目立った。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.63対1の比率で上回った。ナスダックでも2.29対1で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は111億9000万株。直近20営業日の平均は110億4000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 38225.66 +322.37 +0.85 38075.6 38295.2 37895.

5 9 66

前営業日終値 37903.29

ナスダック総合 15840.96 +235.48 +1.51 15758.1 15862.7 15604.

1 9 73

前営業日終値 15605.48

S&P総合500種 5064.20 +45.81 +0.91 5049.32 5073.21 5011.0

5

前営業日終値 5018.39

ダウ輸送株20種 15234.60 +369.97 +2.49

ダウ公共株15種 908.09 +4.50 +0.50

フィラデルフィア半導体 4605.35 +97.67 +2.17

VIX指数 14.68 -0.71 -4.61

S&P一般消費財 1443.05 +22.49 +1.58

S&P素材 558.11 -2.85 -0.51

S&P工業 1031.71 +5.77 +0.56

S&P主要消費財 806.96 +6.37 +0.80

S&P金融 672.53 +1.55 +0.23

S&P不動産 230.17 +3.12 +1.38

S&Pエネルギー 707.13 +3.60 +0.51

S&Pヘルスケア 1636.72 -1.87 -0.11

S&P通信サービス 283.62 +3.31 +1.18

S&P情報技術 3625.66 +58.53 +1.64

S&P公益事業 344.41 +1.73 +0.51

NYSE出来高 11.43億株

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 37900 - 290 大阪比

シカゴ日経先物6月限 円建て 37875 - 315 大阪比